欧州マーケットダイジェスト・3日 株高・金利低下・ドル安
(3日終値:4日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=161.48円(3日15時時点比▲0.39円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=174.11円(△0.29円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0783ドル(△0.0045ドル)
FTSE100種総合株価指数:8171.12(前営業日比△49.92)
ドイツ株式指数(DAX):18374.53(△210.47)
10年物英国債利回り:4.172%(▲0.076%)
10年物独国債利回り:2.585%(▲0.018%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月仏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
49.6 48.8
6月独サービス部門PMI改定値
53.1 53.5
6月ユーロ圏サービス部門PMI改定値
52.8 52.6
6月英サービス部門PMI改定値
52.1 51.2
5月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
(前月比) ▲0.2% ▲1.0%
(前年比) ▲4.2% ▲5.7%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下げ渋り。仏政治や財政を巡る懸念が和らぐ中、欧州株相場の上昇を背景にリスク・オンの円売りが先行。20時過ぎに一時161.95円と1986年12月以来約37年半ぶりの高値を付けた。
ただNYの取引時間帯に入り、6月ADP全米雇用報告や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となり、労働需給の緩和が示唆されると、米長期金利の低下とともにドル売りが進行。6月米ISM非製造業指数が予想を大幅に下回り、5月米製造業新規受注が予想に反して減少すると米長期金利の低下とともにドル売りが加速した。前日の安値161.27円を下抜けて一時160.78円まで下げ足を速めた。
もっとも、1日の安値160.63円が目先サポートとして働くと下げ渋った。円の先安観を背景に円売りが出やすい面もあり、2時前には161.58円付近まで下値を切り上げた。
・ユーロドルは強含み。欧州株相場の上昇などを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行。低調な米経済指標が相次ぐと、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが優勢となり、一時1.0817ドルと6月12日以来の高値を付けた。ただ、同日の高値1.0852ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
なお、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は「最近のデータは、もう少し利下げを行うべき根拠を強めた」「今年さらに2回の利下げは妥当」などと述べたと伝わった。
・ユーロ円は底堅い。欧州の政局不安が和らぐ中、投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが進行。23時前に一時174.52円と1999年のユーロ導入以来の高値を付けた。ドル円の下落につれた売りが出ると173.87円付近まで下押しする場面もあったが、すぐに持ち直した。
・ロンドン株式相場は反発。欧州の政局不安が和らぐ中、前日の米国株や本日の日本株が上昇したことが投資家心理の改善につながった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は反発。仏政治や財政を巡る懸念が和らぐ中、前日の米国株や本日の日本株の上昇を受けて独株にも買いが入った。前日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けた米利下げ観測も投資家心理を支えた。個別ではラインメタル(4.82%高)やザルトリウス(4.10%高)、シーメンス・エナジー(3.51%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=161.48円(3日15時時点比▲0.39円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=174.11円(△0.29円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0783ドル(△0.0045ドル)
FTSE100種総合株価指数:8171.12(前営業日比△49.92)
ドイツ株式指数(DAX):18374.53(△210.47)
10年物英国債利回り:4.172%(▲0.076%)
10年物独国債利回り:2.585%(▲0.018%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月仏サービス部門購買担当者景気指数(PMI)改定値
49.6 48.8
6月独サービス部門PMI改定値
53.1 53.5
6月ユーロ圏サービス部門PMI改定値
52.8 52.6
6月英サービス部門PMI改定値
52.1 51.2
5月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)
(前月比) ▲0.2% ▲1.0%
(前年比) ▲4.2% ▲5.7%
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下げ渋り。仏政治や財政を巡る懸念が和らぐ中、欧州株相場の上昇を背景にリスク・オンの円売りが先行。20時過ぎに一時161.95円と1986年12月以来約37年半ぶりの高値を付けた。
ただNYの取引時間帯に入り、6月ADP全米雇用報告や前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となり、労働需給の緩和が示唆されると、米長期金利の低下とともにドル売りが進行。6月米ISM非製造業指数が予想を大幅に下回り、5月米製造業新規受注が予想に反して減少すると米長期金利の低下とともにドル売りが加速した。前日の安値161.27円を下抜けて一時160.78円まで下げ足を速めた。
もっとも、1日の安値160.63円が目先サポートとして働くと下げ渋った。円の先安観を背景に円売りが出やすい面もあり、2時前には161.58円付近まで下値を切り上げた。
・ユーロドルは強含み。欧州株相場の上昇などを手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行。低調な米経済指標が相次ぐと、米長期金利の低下とともに全般ドル売りが優勢となり、一時1.0817ドルと6月12日以来の高値を付けた。ただ、同日の高値1.0852ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。
なお、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁は「最近のデータは、もう少し利下げを行うべき根拠を強めた」「今年さらに2回の利下げは妥当」などと述べたと伝わった。
・ユーロ円は底堅い。欧州の政局不安が和らぐ中、投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが進行。23時前に一時174.52円と1999年のユーロ導入以来の高値を付けた。ドル円の下落につれた売りが出ると173.87円付近まで下押しする場面もあったが、すぐに持ち直した。
・ロンドン株式相場は反発。欧州の政局不安が和らぐ中、前日の米国株や本日の日本株が上昇したことが投資家心理の改善につながった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は反発。仏政治や財政を巡る懸念が和らぐ中、前日の米国株や本日の日本株の上昇を受けて独株にも買いが入った。前日のパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の発言を受けた米利下げ観測も投資家心理を支えた。個別ではラインメタル(4.82%高)やザルトリウス(4.10%高)、シーメンス・エナジー(3.51%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。
(中村)