欧州マーケットダイジェスト・4日 株高・金利上昇・ドル安
(4日終値:5日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=161.15円(4日15時時点比▲0.33円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=174.22円(▲0.01円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0811ドル(△0.0021ドル)
FTSE100種総合株価指数:8241.26(前営業日比△70.14)
ドイツ株式指数(DAX):18450.48(△75.95)
10年物英国債利回り:4.197%(△0.025%)
10年物独国債利回り:2.608%(△0.023%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月スイス失業率
2.3% 2.3%
5月独製造業新規受注
(前月比) ▲1.6% ▲0.6%・改
(前年比) ▲8.6% ▲1.8%・改
6月スイス消費者物価指数(CPI)
(前月比) 0.0% 0.3%
6月英建設業購買担当者景気指数(PMI)
52.2 54.7
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルはじり高。前日のさえない米経済指標の結果を受けたドル安の流れが継続した。仏政治や財政を巡る懸念が和らぐ中、欧州株相場の上昇に伴うリスク・オンのユーロ買い・ドル売りも入り、一時1.0814ドルと日通し高値を更新した。ただ、前日の高値1.0817ドルがレジスタンスとして働いたため、上昇のスピードは緩やかだった。
なお、6月6日分の欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨では「一部メンバーがインフレの根強さに警戒感を示した」との見解が示されたものの、相場の反応は限られた。
・ドル円は弱含み。前日に発表された米指標を受けて米利下げ観測が高まると、日米金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが入った。20時過ぎに一時160.95円と日通し安値を付けた。ただ、前日の安値160.78円が目先サポートとして働くと下げ渋った。
なお、本日は米国が独立記念日の祝日で休場となったため、NYの取引時間帯に入ると比較的狭い範囲でもみ合った。明日5日発表の6月米雇用統計の結果を見極めたいとの雰囲気もあった。
・ユーロ円は下値が堅かった。ドル円の下落につれた円買い・ユーロ売りが先行すると一時173.80円と日通し安値を付けたものの、前日の安値173.42円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。ユーロドルの上昇につれた買いも相場を下支えすると、174.30円付近まで持ち直した。
・ポンドドルは強含み。米利下げ観測の高まりを背景にポンド買い・ドル売りが進むと、一時1.2768ドルと日通し高値を更新した。なお、英総選挙の投票は現地時間4日22時に締め切りとなり、明日5日には大勢が判明するもよう。最大野党の労働党の圧勝が見込まれ、14年ぶりの政権交代はほぼ確実とみられている。
・ロンドン株式相場は続伸。前日の米ハイテク株の上昇や本日の日本株相場の上昇を受けて、投資家心理が改善すると買いが優勢となった。なお、英総選挙については「金融市場を混乱させる材料にはならないとの見方が多い」との声が聞かれた。BPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は続伸。欧州の政治・財政への懸念が後退する中、この日も買いが続いた。個別ではコンチネンタル(9.54%高)やラインメタル(2.02%高)、ザルトリウス(1.72%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。欧州株相場の上昇などを背景に投資家心理が楽観に傾くと、相対的に安全な資産とされる独国債に売りが出た。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=161.15円(4日15時時点比▲0.33円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=174.22円(▲0.01円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0811ドル(△0.0021ドル)
FTSE100種総合株価指数:8241.26(前営業日比△70.14)
ドイツ株式指数(DAX):18450.48(△75.95)
10年物英国債利回り:4.197%(△0.025%)
10年物独国債利回り:2.608%(△0.023%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
6月スイス失業率
2.3% 2.3%
5月独製造業新規受注
(前月比) ▲1.6% ▲0.6%・改
(前年比) ▲8.6% ▲1.8%・改
6月スイス消費者物価指数(CPI)
(前月比) 0.0% 0.3%
6月英建設業購買担当者景気指数(PMI)
52.2 54.7
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ユーロドルはじり高。前日のさえない米経済指標の結果を受けたドル安の流れが継続した。仏政治や財政を巡る懸念が和らぐ中、欧州株相場の上昇に伴うリスク・オンのユーロ買い・ドル売りも入り、一時1.0814ドルと日通し高値を更新した。ただ、前日の高値1.0817ドルがレジスタンスとして働いたため、上昇のスピードは緩やかだった。
なお、6月6日分の欧州中央銀行(ECB)理事会議事要旨では「一部メンバーがインフレの根強さに警戒感を示した」との見解が示されたものの、相場の反応は限られた。
・ドル円は弱含み。前日に発表された米指標を受けて米利下げ観測が高まると、日米金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが入った。20時過ぎに一時160.95円と日通し安値を付けた。ただ、前日の安値160.78円が目先サポートとして働くと下げ渋った。
なお、本日は米国が独立記念日の祝日で休場となったため、NYの取引時間帯に入ると比較的狭い範囲でもみ合った。明日5日発表の6月米雇用統計の結果を見極めたいとの雰囲気もあった。
・ユーロ円は下値が堅かった。ドル円の下落につれた円買い・ユーロ売りが先行すると一時173.80円と日通し安値を付けたものの、前日の安値173.42円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。ユーロドルの上昇につれた買いも相場を下支えすると、174.30円付近まで持ち直した。
・ポンドドルは強含み。米利下げ観測の高まりを背景にポンド買い・ドル売りが進むと、一時1.2768ドルと日通し高値を更新した。なお、英総選挙の投票は現地時間4日22時に締め切りとなり、明日5日には大勢が判明するもよう。最大野党の労働党の圧勝が見込まれ、14年ぶりの政権交代はほぼ確実とみられている。
・ロンドン株式相場は続伸。前日の米ハイテク株の上昇や本日の日本株相場の上昇を受けて、投資家心理が改善すると買いが優勢となった。なお、英総選挙については「金融市場を混乱させる材料にはならないとの見方が多い」との声が聞かれた。BPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、HSBCやバークレイズなど金融株が値上がりした。
・フランクフルト株式相場は続伸。欧州の政治・財政への懸念が後退する中、この日も買いが続いた。個別ではコンチネンタル(9.54%高)やラインメタル(2.02%高)、ザルトリウス(1.72%高)などの上昇が目立った。
・欧州債券相場は下落。欧州株相場の上昇などを背景に投資家心理が楽観に傾くと、相対的に安全な資産とされる独国債に売りが出た。
(中村)