欧州マーケットダイジェスト・10日 株高・金利低下・円安

(10日終値:11日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=161.74円(10日15時時点比△0.24円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=175.04円(△0.34円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0822ドル(△0.0005ドル)
FTSE100種総合株価指数:8193.51(前営業日比△53.70)
ドイツ株式指数(DAX):18407.22(△171.03)
10年物英国債利回り:4.126%(▲0.033%)
10年物独国債利回り:2.533%(▲0.047%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
      <発表値>   <前回発表値>
6月ノルウェー消費者物価指数(CPI)
前月比     0.2%      ▲0.1%
前年同月比   2.6%       3.0%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は強含み。欧米株価指数の上昇などを背景に投資家のリスク志向改善を意識した買いが先行した。米10年債利回りがNY勢の参入後に低下幅を縮小したことも支えとなり、3時前には一時161.77円と日通し高値をつけた。
 なお、パウエルFRB議長は米下院金融サービス委員会で議会証言を行ったが、「インフレに関してさらなる確信が欲しい」など、前日とほぼ同様の見解を示したため、相場への影響は限定的だった。

・ポンドは堅調。ピル英中銀金融政策委員会(MPC)委員兼チーフエコノミストがインフレへの強い懸念を示したことを受け、短期金融市場で8月の英利下げ確率が低下すると、ポンドは買いで反応した。ポンドドルは1.2847ドルまで上昇。ポンド円は円売りの流れに沿った面もあり、2008年以来の高値となる207.79円まで上値を伸ばした。

・ユーロ円はしっかり。欧米株高を手掛かりにした円売り・ユーロ買いが進み、一時175.14円までユーロ導入来の高値を更新した。

・ユーロドルは小動き。1.0820ドルを挟んだ狭いレンジ内推移に終始した。本日ここまでの値幅はわずか0.0018ドル程度にとどまり、昨日の値幅0.0027ドルからさらに値動きが限定されている。

・ロンドン株式相場は4営業日ぶりに反発。前日下落していた銀行株や半導体関連株、不動産株など幅広い銘柄に買いが入った。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言後も高値更新を続ける米S&P500種株価指数などをながめ、投資家心理が強気に傾いた。

・フランクフルト株式相場は3営業日ぶりに反発。他の欧州株や米国株の上昇につれた。個別ではヴォノヴィア(4.11%高)やポルシェ(3.66%高)、バイエル(3.06%高)などの上げが目立った。

・欧州債券相場は上昇。

(岩間)
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