ロンドン為替見通し=欧・英経済指標を眺めつつ米CPI待ち

 ロンドンタイムは、序盤発表の6月独消費者物価指数(CPI)は改定値で、修正幅の大きさにもよるがユーロの大きな上下につながりにくいとみる。同じく序盤発表の5月英国内総生産(GDP)や同鉱工業生産・製造業生産高、貿易収支が、このところ堅調なポンドに与える影響には一応留意しつつも、NYタイムに金融市場全般の注目を集める6月米CPI発表を控えるなかでは、欧州通貨も明確なトレンドをともなう強弱がつきにくいだろう。

 ここ最近の欧州通貨、特にユーロはフランス下院選挙でのサプライズの左派躍進に対しても、先行きが不透明で売り買いを判断しかねるところもあるとはいえ反応が明確ではなく、米金融政策の行方や関連した発言を織り込んで対ドルで上下している印象。主体性が乏しい感があり、ドル相場にとって大きな材料である米CPIの結果を確認するまで動きにくさがある。相応な振れを挟みつつも、米CPI待ちの様相となりやすいだろう。


想定レンジ上限
・ユーロドル:6月6・7日高値1.0902ドル。
・ポンドドル:7月2日・9安値の値幅2層倍=NT計算値1.2940ドル。

想定レンジ下限
・ユーロドル:3日ロンドンタイム安値1.0753ドル。
・ポンドドル:昨日10日安値1.2784ドル。

(関口)
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