欧州マーケットダイジェスト・12日 株高・金利上昇・円乱高下

(12日終値:13日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=157.98円(12日15時時点比▲1.01円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=172.30円(▲0.52円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0906ドル(△0.0036ドル)
FTSE100種総合株価指数:8252.91(前営業日比△29.57)
ドイツ株式指数(DAX):18748.18(△213.62)
10年物英国債利回り:4.109%(△0.035%)
10年物独国債利回り:2.496%(△0.033%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
      <発表値>   <前回発表値>
6月独卸売物価指数(WPI)
前月比     ▲0.3%     0.1%
6月スウェーデン消費者物価指数(CPI)
前月比     ▲0.1%     0.2%
前年同月比   2.6%      3.7%
6月スウェーデンCPI住宅ローン金利の変動を除くコア指数
前月比     0.0%      0.2%
前年同月比   1.3%      2.3%
6月仏消費者物価指数(CPI)改定値
前月比     0.1%      0.1%
前年同月比   2.2%      2.1%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は乱高下。欧州勢の参入後は159円台前半でのもみ合いとなっていたが、NY時間に入ると昨日同様に売りが強まった。6月米卸売物価指数(PPI)が予想比で上振れたことを受けて159.15円付近まで上昇する場面があったものの、22時過ぎからは円買い・ドル売りの動きが優勢に。市場では政府・日銀が2日連続で円買い介入に踏み切ったのではないかとの見方も浮上するなか、昨日安値の157.44円を下抜けて6月17日以来の安値となる157.38円まで下押しした。その後は158.40円台までいったん買い戻しが入ったが、23時過ぎには再び157.40円付近まで下落するなど、158.00円を挟んだレンジ内で不安定に上下した。

・ユーロ円も乱高下。19時30分過ぎに173.43円まで本日高値を更新したが、22時過ぎから円買い圧力が強まった場面では171.47円の安値まで反落した。その後もドル円と同様に荒い値動きが目立ち、172.00円を挟んだレンジ内で方向感が定まらなかった。

・ユーロドルは強含み。円絡みの取引が目立つ中で値幅は限られたが、24時過ぎに1.0911ドルまで上値を伸ばした。7月米ミシガン大学消費者態度指数・速報値が予想より弱い結果となり、米10年債利回りが一時4.18%台まで低下したことなども相場の支えとなった。

・ロンドン株式相場は3日続伸。米利下げ期待などを手掛かりに良好な地合いを維持した。寄り付きでの買い一巡後は伸び悩む場面も見られたが、医薬品や一般消費財などの上昇が指数を下支え。取引時間の終盤になると米国株の上昇につれて再び底堅く推移した。

・フランクフルト株式相場は3日続伸。他の欧州株や米国株相場の上昇につれて堅調に推移した。個別ではシーメンス(2.94%高)やMTUエアロ・エンジンズ(2.61%高)、ハイデルベルク・マテリアルズ(2.45%高)などの上げが目立った。

・欧州債券相場は下落。欧州株高を受けた。

(岩間)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。