ニューヨーク外国為替市場概況・12日 ドル円、続落

 12日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続落。終値は157.83円と前営業日NY終値(158.84円)と比べて1円1銭程度のドル安水準だった。NY時間に入ると昨日同様に売りが強まった。6月米卸売物価指数(PPI)が予想比で上振れたことを受けて159.15円付近まで上昇する場面があったものの、22時過ぎからは円買い・ドル売りの動きが優勢に。市場では政府・日銀が2日連続で円買い介入に踏み切ったのではないかとの見方も浮上するなか、昨日安値の157.44円を下抜けて6月17日以来の安値となる157.38円まで下押しした。その後は158.40円台までいったん買い戻しが入ったが、23時過ぎには再び157.40円付近まで下落するなど戻りの鈍さが目立った。米10年債利回りが4.17%台まで低下したことも相場の重しになった。

 ユーロ円は続落。終値は172.16円と前営業日NY終値(172.62円)と比べて46銭程度のユーロ安水準だった。22時から円買い圧力が強まった場面では171.47円まで本日安値を更新。一巡後は172.60円台まで下値を切り上げたが、23時過ぎには再び171.50円台まで押し戻された。総じてドル円と同様に値動きの荒さが目立ち、172.00円を挟んだレンジ内で神経質に上下した。

 ユーロドルは3日続伸。終値は1.0907ドルと前営業日NY終値(1.0868ドル)と比べて0.0039ドル程度のユーロ高水準だった。円絡みの取引が目立つ中で値幅は限られたが、24時過ぎに1.0911ドルまで上値を伸ばした。その後も米金利低下などを支えに高値圏で底堅く推移した。


本日の参考レンジ
ドル円:157.38円 - 159.45円
ユーロドル:1.0862ドル - 1.0911ドル
ユーロ円:171.47円 - 173.43円

(岩間)
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