欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、買い戻し

 16日の欧州外国為替市場でドル円は買い戻し。22時時点では158.74円と20時時点(158.43円)と比べて31銭程度のドル高水準だった。米金利の低下に伴って158.26円付近まで弱含む場面があったものの、米小売統計後には買い戻しが入った。6月米小売売上高が予想より強い結果となったことが明らかになると、米10年債利回りが4.16%台から4.21%台まで低下幅を縮小するなか、158.86円まで本日高値を更新した。

 カナダドルはまちまちな動き。6月カナダ消費者物価指数(CPI)は前月比・前年比ともに市場予想を下回る結果となった。指標を受けてカナダ10年物国債利回りは低下しており、対ドルでは1.3707カナダドルまで米ドル高・カナダドル安が進行。もっとも、対円ではドル円の上昇に支えられ、115円台後半の水準で底堅く推移した。

 ユーロドルは一転下落。22時時点では1.0881ドルと20時時点(1.0899ドル)と比べて0.0018ドル程度のユーロ安水準だった。米小売統計後に強まったドル買いの流れに沿った。発表直前には1.0905ドルの高値をつけていたが、その後は1.0874ドルの本日安値まで一転下落した。

 ユーロ円は22時時点では172.72円と20時時点(172.67円)と比べて5銭程度のユーロ高水準だった。ドル絡みの取引が中心となったこともあり、172.60円を挟んだ水準でやや方向感を欠いた。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:158.00円 - 158.86円
ユーロドル:1.0874ドル - 1.0905ドル
ユーロ円:172.15円 - 172.92円

(岩間)
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