東京外国為替市場概況・17時 ドル円、軟調

 17日午後の東京外国為替市場でドル円は軟調。17時時点では157.07円と15時時点(157.89円)と比べて82銭程度のドル安水準だった。158円台に乗せたところで上値の重さを確認すると、再びドル売り円買い圧力が強まった。日経平均先物が下げ幅を広げ、時間外の米株先物も弱含むのを眺めて15日安値157.19円を割り込んだ。17時過ぎには157円も下抜けて、156.85円までドル安・円高が進行した。

 ユーロ円も売り優勢。17時時点では171.33円と15時時点(172.16円)と比べて83銭程度のユーロ安水準だった。東京昼過ぎに伝わった「米国が対中半導体規制でさらなる厳しいルールを検討していることを同盟国に警告」をきっかけとしたリスク回避の動きが継続。欧州勢の本格参入とともに下値を試す展開となった。171円後半まで沈むと目立った戻しもなく、171.14円までユーロ安・円高に傾いた。
 ほか、中国と経済的に結びつきが強いオセアニアの通貨も対円で弱含み。豪ドル円が105.69円、NZドル円も95.34円まで売り込まれた。

 ユーロドルは小じっかり。17時時点では1.0908ドルと15時時点(1.0904ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ高水準だった。ドル円のドル安基調に支えられて1.0913ドルまでじり高となった。しかしながら、軟調なユーロ円が重しとなっている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:156.85円-158.61円
ユーロドル:1.0895ドル-1.0913ドル
ユーロ円:171.14円-172.83円




(小針)
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