18日香港株=軟調か、米ハイテク株安を嫌気

 18日の香港市場は軟調か。米ハイテク株安が波及しそうだ。ブルームバーグ通信は16日、米バイデン政権が東京エレクトロンやオランダのASMLホールディングなどの企業が先端半導体技術へのアクセスを中国に提供し続ける場合、最も厳しい貿易制限措置をとることを検討していると同盟国に伝えたと報じた。また、トランプ前大統領はインタビューで「台湾は米国に防衛費を支払うべきだ」と発言した。対中規制強化への懸念や台湾情勢を巡る不透明感から前日のNY市場で半導体などハイテク株が急落した。

 一方、米利下げ期待が一定の支えとなるだろう。米連邦準備制度理事会(FRB)ウォラー理事の発言を受けて、FRBが9月にも利下げを始めるとの観測が高まっている。中国は景気の先行き不安が根強いものの、きょうまで開かれる中国共産党の重要会議、第20期中央委員会第3回全体会議(3中全会)への政策期待も続きそうだ。

 17日のNY市場でダウ平均は6営業日続伸。3日連続で過去最高を更新し、4万1000米ドル台に初めて乗せた。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は4営業日ぶりに大幅反落。香港株の米国預託証券(ADR)は、アリババ集団(09988)や百度(09888)、JDドットコム(09618)などネット・IT株が軒並み安となり、そろって香港終値を下回って引けた。
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