欧州マーケットダイジェスト・18日 株まちまち・円安・ドル高

(18日終値:19日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=157.19円(18日15時時点比△1.18円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=171.44円(△0.81円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0907ドル(▲0.0030ドル)
FTSE100種総合株価指数:8204.89(前営業日比△17.43)
ドイツ株式指数(DAX):18354.76(▲82.54)
10年物英国債利回り:4.064%(▲0.012%)
10年物独国債利回り:2.432%(△0.011%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
6月英雇用統計
失業率      4.4%      4.3%
失業保険申請件数
        3.23万件   5.19万件・改
3-5月英失業率
(ILO方式)    4.4%      4.4%
5月ユーロ圏建設支出
(前月比)   ▲0.9%    ▲0.4%・改
(前年比)   ▲2.4%    ▲1.5%・改
欧州中央銀行(ECB)、政策金利
      4.25%に据え置き   4.25%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ユーロドルは下落。欧州中央銀行(ECB)定例理事会の結果公表を前に、しばらくは狭いレンジでのもみ合いが続いた。ただ、ECB理事会の結果が伝わるとユーロ売り・ドル買いが優勢に。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て、3時過ぎに一時1.0900ドルと日通し安値を更新した。
 なお、ECBはこの日の定例理事会で、市場予想通り政策金利を4.25%で据え置くことを決めたと発表。声明では「インフレ率は来年も目標を上回る水準が続く可能性が高い」「今後も金融政策はデータ依存で会合ごとに決定し、金利の道筋を事前に約束することはない」と指摘した。また、ラガルドECB総裁も理事会後の会見で「9月にどうするかはまだ決まっていない」と強調し、次の動きについて示唆を与えなかった。

・ドル円は上昇。しばらくは156.40円を挟んだもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入ると強含んだ。7月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数が13.9と予想の2.9を大幅に上回ると、米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。6月米景気先行指標総合指数が前月比0.2%低下と予想の0.3%低下より強い内容となったことも相場の支援材料となり、3時過ぎに一時157.24円と日通し高値を更新した。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.10まで上昇した。

・ユーロ円は強含み。ユーロドルの下落につれた売りが出ると170.68円付近まで下押ししたものの、ドル円の上昇につれた買いが優勢になると一時171.57円と日通し高値を更新した。

・ロンドン株式相場は続伸。米株価指数先物の上昇が投資家心理の支えとなったものの、現物の米国株がさえない展開になると伸び悩んだ。BPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、ユニリーバやブリティッシュ・アメリカン・タバコなど生活必需品株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は4日続落。米政府による対中半導体規制の強化を巡る報道が響き、終盤失速した。個別ではシーメンス(4.42%安)やシーメンス・エナジー(2.32%安)、SAP(1.46%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は英国債が上昇した一方、独国債が下落した。


(中村)
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