欧州マーケットダイジェスト・22日 株高・金利上昇・円失速

(22日終値:23日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=157.13円(22日15時時点比△0.09円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=171.12円(△0.19円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0890ドル(△0.0006ドル)
FTSE100種総合株価指数:8198.78(前営業日比△43.06)
ドイツ株式指数(DAX):18407.07(△235.14)
10年物英国債利回り:4.161%(△0.038%)
10年物独国債利回り:2.495%(△0.028%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円はじり高。アジア時間に一時156.29円まで下落したものの、欧米市場に入るとじり高の展開となった。一目均衡表雲の上限156.23円がサポートとして働いたほか、欧米株価の上昇に伴う円売り・ドル買いが優勢となった。NY時間に入ってからは米長期金利の上昇に伴う円売り・ドル買いが出て、一時157.17円付近まで持ち直した。
 なお、バイデン米大統領は21日、11月の米大統領選から撤退すると表明。共和党のトランプ前大統領が当選する可能性が後退したものの、為替相場への影響は限定的だった。

・ユーロドルはもみ合い。本日は欧米の経済指標の発表などがなく手掛かり材料に欠けたことから、相場は大きな方向感が出なかった。19時前に一時1.0895ドル付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値1.0903ドルが目先レジスタンスとして意識されると失速。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると一時1.0873ドルと日通し安値を更新した。もっとも、16日の安値1.0872ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。2時30分前には1.0892ドル付近まで持ち直した。

・ユーロ円は下値が堅かった。16時前に一時170.06円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。3時過ぎには171.15円付近まで下値を切り上げた。ドル円につれた動きとなった。

・ロンドン株式相場は反発。市場では「バイデン米大統領が11月の大統領選を撤退すると表明したことで、共和党のトランプ前大統領が当選する可能性が後退。買い安心感が広がった」との声が聞かれた。アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が買われたほか、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は6日ぶりに反発。足もとで相場下落が続いたあとだけに、自律反発狙いの買いが優勢となった。個別ではバイエル(4.00%高)やインフィニオン・テクノロジーズ(3.35%高)、ドイツ銀行(3.06%高)などの上げが目立った。

・欧州債券相場は下落。新規材料難の中、米債安につれた。

(中村)
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