東京外国為替市場概況・17時 ドル円 円買い再燃

 31日午後の東京外国為替市場でドル円は円買いが再燃。17時時点では150.91円と15時時点(152.86円)と比べて1円95銭程度のドル安水準だった。植田日銀総裁の発言がタカ派寄りと受け止められ円買いが再燃した。海外勢の円キャリートレード解消の動きが活発化し、ドル円は日銀の利上げ発表後につけた151.64円を下回ると、一時3月21日以来の安値となる150.62円まで急落した。
 植田日銀総裁は利上げの影響を見極めたいとしながら、円安による物価の押上げは想定以上で大きなリスクとの認識を示し、「経済・物価見通しが実現していけば、引き続き政策金利を引き上げる」と述べた。

 ユーロ円も軟調な動き。17時時点では163.26円と15時時点(165.46円)と比べて2円20銭程度のユーロ安水準だった。植田日銀総裁の発言を受けて日経平均先物は大幅安となり、円買いが優勢となるなか、163.03円まで大幅安となった。また、ポンド円は193.50円、豪ドル円は98.00円、NZドル円は89.28円まで下値を広げた。
 
 ユーロドルは17時時点では1.0818ドルと15時時点(1.0824ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。円相場主導の動きが続いていることや、今晩に米金融政策イベントを控えていることで、1.08ドル前半の狭いレンジ内で動意に欠ける動きが継続。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:150.62円 - 153.88円
ユーロドル:1.0812ドル - 1.0830ドル
ユーロ円:163.03円 - 166.53円

(金)
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