東京外国為替市場概況・10時 ドル円、荒い動き続く

 31日の東京外国為替市場でドル円は荒い動きが続いた。10時時点では152.36円とニューヨーク市場の終値(152.77円)と比べて41銭程度のドル安水準だった。日銀会合の結果公表を控えて神経質な展開となるなか、昨日強まった金融政策正常化への思惑が依然として重しとなった。朝方につけた152.43円を下抜けて、152.12円までドル安・円高が進行。しかしながら一気に大台割れを試すことはできず、月末の東京仲値に絡んだフローで152.50円付近まで持ち上げられた。

 ユーロ円は下値を試した。10時時点では164.85円とニューヨーク市場の終値(165.25円)と比べて40銭程度のユーロ安水準だった。日銀の金融引き締めに対する警戒感や日経平均の弱含みなどから円買いが進み、5月初旬以来のユーロ安・円高水準となる164.59円をつけた。もっともドル円同様に仲値にかけて切り返し、165円手前まで下値を切り上げている。

 ユーロドルは10時時点では1.0820ドルとニューヨーク市場の終値(1.0815ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。円相場中心の動きのため、1.08ドル前半でもみ合った。

 豪ドルは対円ではドル円に歩調を合わせて一時99.47円まで売られ、対ドルでは0.6540ドルを挟み小動き。この後、オーストラリアの6月小売売上高や消費者物価指数(CPI)、4-6月期CPIが発表予定。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:152.12円 - 153.14円
ユーロドル:1.0813ドル - 1.0822ドル
ユーロ円:164.59円 - 165.58円



(小針)
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