東京外国為替市場概況・17時 ドル円 買い戻し

 5日午後の東京外国為替市場でドル円は買い戻し。17時時点では143.46円と15時時点(142.61円)と比べて85銭程度のドル高水準だった。日経平均が終値ペースでも過去最大の下げ幅を記録し、15時過ぎに一時141.70円まで一段安となった。その後は、本日の高値146.66円から5円近く暴落した反動が見られ、一時144円手前まで持ち直した。買い戻しが一服すると、143円近辺に押し戻されるなど、荒い動きが継続。
 鈴木財務相は、日銀とも連携して緊張感を持って株式市場の動向を注視するとし、「円の水準は安定的に推移することが望ましい」と強調したが、日銀と日本政府が日本株と円相場の不安定な動きを招いた張本人と言わざるを得ない。

 ユーロ円は持ち直し。17時時点では157.06円と15時時点(155.61円)と比べて1円45銭程度のユーロ高水準だった。大きく進んだ円高の反動で、15時過ぎにつけた154.42円を安値に一時157.69円近辺まで持ち直した。ポンド円は180.11円から184円前半、豪ドル円は90.15円から92円半ばと安値からの買い戻しも大きく進み、クロス円はほぼ半値戻しを達成した。
 
 ユーロドルは上昇。17時時点では1.0949ドルと15時時点(1.0912ドル)と比べて0.0037ドル程度のユーロ高水準だった。上値を圧迫していたユーロ円のユーロ売り・円買いに巻き戻しが入ったことも支えに、ユーロドルは1.0967ドルまで3月8日以来の高値を更新した。先週末に発表された米雇用統計のさえない結果がドルの重しとなっている。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:141.70円 - 146.66円
ユーロドル:1.0893ドル - 1.0967ドル
ユーロ円:154.42円 - 160.22円

(金)
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