ニューヨーク外国為替市場概況・13日 ユーロドル、続伸

 13日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは続伸。終値は1.0993ドルと前営業日NY終値(1.0931ドル)と比べて0.0062ドル程度のユーロ高水準だった。欧州序盤には8月独ZEW景況感指数が予想を下回ったことを受けて一時1.0914ドルまで下落したものの、そのあとは前日の安値1.0910ドルがサポートとして働いたため買い戻しが優勢となった。
 NY市場に入り、米労働省が発表した7月米卸売物価指数(PPI)が前月比0.1%/前年比2.2%と予想の前月比0.2%/前年比2.3%を下回り、食品とエネルギーを除くコア指数が前月比横ばい/前年比2.4%と予想の前月比0.2%/前年比2.7%を下回ったことが分かると米長期金利が低下。全般ドル売りが活発化し、一時1.1000ドルと5日以来の高値を付けた。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.55と5日以来の低水準を付けた。

 ドル円は反落。終値は146.84円と前営業日NY終値(147.21円)と比べて37銭程度のドル安水準だった。米インフレ指標の下振れを受けて米国のインフレが落ち着き、米連邦準備理事会(FRB)が利下げを始めやすくなるとの見方が一段と強まると、全般ドル売りが優勢となった。4時過ぎに一時146.60円と日通し安値を更新した。
 なお、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するボスティック米アトランタ連銀総裁は「年内には利下げの準備が整う可能性が高い」「データをもう少し見てから利下げを支持したい」などと話した。

 ユーロ円は続伸。終値は161.42円と前営業日NY終値(160.91円)と比べて51銭程度のユーロ高水準。ドル円の下落につれた売りが先行すると一時160.70円付近まで下押ししたものの、アジア時間に付けた日通し安値160.65円が目先サポートとして働くと持ち直した。ユーロドルの上昇につれた買いも入った。

本日の参考レンジ
ドル円:146.60円 - 147.95円
ユーロドル:1.0914ドル - 1.1000ドル
ユーロ円:160.65円 - 161.80円

(中村)
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