ニューヨーク外国為替市場概況・29日 ユーロドル、3日ぶり反落

 29日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3営業日ぶりに反落。終値は1.0821ドルと前営業日NY終値(1.0856ドル)と比べて0.0035ドル程度のユーロ安水準だった。独長期金利の低下などを手掛かりにユーロ売り・ドル買いが先行。一時は4.14%台まで低下した米10年債利回りが4.18%台まで低下幅を縮めると全般ドル買い戻しも優勢となり、23時30分過ぎに一時1.0803ドルと日通し安値を付けた。市場では「前週までに発表されたユーロ圏の景気指標を受け、米国と比べたユーロ圏景気の相対的な弱さが意識されている」との声が聞かれた。
 ただ、一目均衡表基準線が位置する1.0807ドルや雲上限1.0776ドルがサポートとして意識されると1.0826ドル付近まで下げ渋った。

 ドル円は反発。終値は154.02円と前営業日NY終値(153.76円)と比べて26銭程度のドル高水準だった。アジア時間に一時153.02円と日通し安値を付けたものの、欧米市場に入ると買い戻しが優勢に。米長期金利が低下幅を縮小したことなどが相場を下支えし、23時前に154.21円付近まで持ち直した。ただ、アジア時間に付けた日通し高値154.35円を上抜けることは出来なかった。
 もっとも、この日は主要な米経済指標の発表がなかったうえ、30-31日の日銀金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて積極的な売買は手控えられた。

 ユーロ円は続落。終値は166.67円と前営業日NY終値(166.93円)と比べて26銭程度のユーロ安水準。ただ、NY市場に限れば狭いレンジでのもみ合いに終始した。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

本日の参考レンジ
ドル円:153.02円 - 154.35円
ユーロドル:1.0803ドル - 1.0870ドル
ユーロ円:166.24円 - 167.52円

(中村)
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