欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、急上昇

 15日の欧州外国為替市場でドル円は急上昇。22時時点では148.95円と20時時点(147.22円)と比べて1円73銭程度のドル高水準だった。暫く147円前半でもみ合いが続いたが、強い米経済指標を受け、米長期金利の上昇とともにドル買いが一気に進んだ。米10年債利回りは3.93%台に乗せ、ドル円は147円台から148円台を通過して149.19円まで上げ幅を大きく広げた。
 21時30分に発表された7月米小売売上高は前月比総合1.0%、除く自動車が0.4%とそれぞれ市場予想0.3%と0.1%を上回った。同時に発表された前週分の新規失業保険申請件数も22.7万件と予想より強かった。

 ユーロドルは下落。22時時点では1.0956ドルと20時時点(1.1010ドル)と比べて0.0054ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上昇を受けてドル買い圧力が強まり、1.0952ドルまでユーロ安ドル高に振れた。

 ユーロ円は堅調。22時時点では163.20円と20時時点(162.10円)と比べて1円10銭程度のユーロ高水準だった。良好な米経済指標を背景に米株先物が大きく買われると、クロス円も全般強含んだ。ユーロ円は163.44円、ポンド円が191.15円、豪ドル円も98.59円まで外貨買い・円売りが進行した。


本日これまでの参考レンジ
ドル円:147.06円 - 149.19円
ユーロドル:1.0952ドル - 1.1016ドル
ユーロ円:161.95円 - 163.44円


(小針)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。