今日の株式見通し=軟調か 米国株は上昇も円高進行が重荷

 東京市場は軟調か。米国株は上昇。ダウ平均は96ドル高の40659ドルで取引を終えた。序盤には売られる場面もあったが、切り返してプラス転換した後は底堅く推移した。8月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が良好な内容となったことで、景気後退に対する警戒が一段と和らいだ。ドル円は足元147円80銭近辺で推移している。7月の住宅着工件数や建設許可件数が市場予想を下回ったことを受けて、ドル安・円高に傾斜している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて440円安の37650円、ドル建てが395円安の37695円で取引を終えた。

 米国株は上昇したが、円高進行を嫌気して売りに押されると予想する。CME225先物は下振れスタートを示唆している。日経平均は先週、週間で3000円を超える上昇となっており、金曜16日だけでも1300円近く上昇した。週後半のジャクソンホール会議を前に、目先の利益を確定する動きは出てきやすい。ジャクソンホール会議でパウエルFRB議長が9月の利下げを明言した場合、為替はドル安(円高)に振れる可能性がある。足元の日本株は円高一服を追い風に水準を切り上げてきただけに、場中はドル円をにらみながら神経質な動きが続くだろう。日経平均の予想レンジは37400円-38200円。

(小針)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。