NYマーケットダイジェスト・20日 株安・金利低下・ドル安・円高

(20日終値)
ドル・円相場:1ドル=145.26円(前営業日比▲1.33円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.67円(▲0.83円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1130ドル(△0.0045ドル)
ダウ工業株30種平均:40834.97ドル(▲61.56ドル)
ナスダック総合株価指数:17816.94(▲59.83)
10年物米国債利回り:3.81%(▲0.06%)
WTI原油先物9月限:1バレル=74.04ドル(▲0.33ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2550.6ドル(△9.3ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
特になし

(各市場の動き)
・ドル円は3日続落。欧米株相場の下落を背景にリスク回避の円買い・ドル売りが先行。米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.80%台まで低下すると全般ドル売りが加速し、一時145.20円まで値を下げた。市場では「米労働省が21日に公表する年次改定で過去の雇用統計を下方修正するとの観測もくすぶる」との声が聞かれた。
 なお、市場参加者らは米労働省が明日発表する年次改定で、3月までの年間雇用者数の伸びが現在の推定から少なくとも60万人下方修正されると見込んでいる。一部では「100万人規模の改定もあり得る」との指摘があった。

・ユーロドルは3日続伸。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが優勢になると一時1.1130ドルと年初来高値を更新した。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時101.36と1月2日以来の低水準を付けた。

・ユーロ円は3日続落。ドル円の下落につれた売りが出たほか、欧米株価の下落に伴うリスク・オフの円買いが入った。2時過ぎには一時161.54円と日通し安値を更新した。
 ユーロ円以外のクロス円も軟調だった。ポンド円は一時189.24円、豪ドル円は97.87円、NZドル円は89.29円、カナダドル円は106.61円、南アフリカランド円は8.13円、メキシコペソ円は7.64円まで値を下げた。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は6日ぶりに反落。足もとで相場上昇が続いたあとだけに持ち高調整目的の売りが優勢となった。ただ、米利下げ観測の高まりが相場を下支えしたため、下押しは限定的だった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は9日ぶりに反落。エヌビディアやテスラなどが売られた。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日続伸。米利下げ観測が引き続き債券買いを誘った。

・原油先物相場は3日続落。為替相場でドル売りが優勢となり、ドル建ての原油に買いが入る場面もあったが、中東情勢の緊迫化への過度の警戒感が後退し、世界最大の石油輸入国である中国の景気先行き不安が引き続き上値を圧迫した。

・金先物相場は4日続伸し、史上最高値更新の動きが継続した。米利下げ観測の高まりが引き続き金の買いを後押しているなか、為替相場でドルが下落し、ドル建ての金に割安感が意識されたことも支援材料となった。

(中村)
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