NYマーケットダイジェスト・16日 株高・金利低下・ドル安
(16日終値)
ドル・円相場:1ドル=147.63円(前営業日比▲1.65円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.80円(▲1.00円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1027ドル(△0.0055ドル)
ダウ工業株30種平均:40659.76ドル(△96.70ドル)
ナスダック総合株価指数:17631.72(△37.22)
10年物米国債利回り:3.88%(▲0.03%)
WTI原油先物9月限:1バレル=76.65ドル(▲1.51ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2537.8ドル(△45.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
7月米住宅着工件数
123.8万件 132.9万件・改
建設許可件数
139.6万件 145.4万件・改
8月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
67.8 66.4
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反落。米商務省がこの日発表した7月米住宅着工件数と同月建設許可件数が予想を下回ったことを受けて全般ドル売りが先行。22時過ぎに一時147.63円まで値を下げた。市場では「米住宅着工件数は2020年5月以来の低水準に落ち込んだ。需要が弱く、在庫は高水準にある」との指摘があった。
その後発表された8月米ミシガン大学消費者態度指数速報値と消費者の期待インフレ率が予想を上回ったことが分かると148.27円付近まで下げ渋ったものの、戻りは鈍かった。前日発表の7月米小売売上高など市場の関心が高かった米経済指標の一部が市場予想を上回ったのをきっかけに、昨日NY市場では149.39円まで急伸。週末を控えたポジション調整目的の売りが出た。米長期金利が再び低下に転じたことも相場の重しとなり、5時過ぎには147.57円と日通し安値を更新した。
・ユーロドルは反発。予想を下回る米住宅指標をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行。23時前に一時1.1005ドルまで値を上げた。その後発表された米ミシガン大消費者信頼感と期待インフレ率が予想を上回ったことが分かると1.0983ドル付近まで下押ししたものの、売り一巡後は再び強含んだ。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが優勢となり、取引終了間際に一時1.1030ドルと日通し高値を更新した。
・ユーロ円は5日ぶり反落。22時過ぎに一時162.30円と日通し安値を付けたあとは163.02円付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的だった。ドル円と似た動きとなった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸。今週発表された米経済指標を受けて、景気悪化への過度な懸念が後退。投資家心理が改善する中、株を買う動きが続いた。ただ、短期間で大きく上昇したうえ、週末を控えて持ち高調整の売りが出やすい面もあり、指数は下げに転じる場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は7日続伸。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。8月米ミシガン大学消費者態度指数速報値と消費者の期待インフレ率が予想を上回ると売りが出たものの、終盤持ち直した。週末を控えたポジション調整目的の買いが入った。
・原油先物相場は反落。中国景気の減速が懸念され、原油需要に影響するとの見方から売りが先行した。中東情勢に対する緊張が緩和する方向にあるとの見方もまた、原油相場の重しとなった模様である。
・金先物相場は続伸。ドルが対ユーロで売られたことから、ドル建てで取引される金の割安感が意識されて買いが先行。中心限月の清算値ベースで3営業日ぶりに史上最高値を更新した。ただ、8月米ミシガン大学消費者態度指数速報値が市場予想を上回ったことを受け、米長期金利の低下が一服した場面では、上げ幅を縮小する場面も見られた。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=147.63円(前営業日比▲1.65円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.80円(▲1.00円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1027ドル(△0.0055ドル)
ダウ工業株30種平均:40659.76ドル(△96.70ドル)
ナスダック総合株価指数:17631.72(△37.22)
10年物米国債利回り:3.88%(▲0.03%)
WTI原油先物9月限:1バレル=76.65ドル(▲1.51ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2537.8ドル(△45.4ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
7月米住宅着工件数
123.8万件 132.9万件・改
建設許可件数
139.6万件 145.4万件・改
8月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)
67.8 66.4
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は3日ぶりに反落。米商務省がこの日発表した7月米住宅着工件数と同月建設許可件数が予想を下回ったことを受けて全般ドル売りが先行。22時過ぎに一時147.63円まで値を下げた。市場では「米住宅着工件数は2020年5月以来の低水準に落ち込んだ。需要が弱く、在庫は高水準にある」との指摘があった。
その後発表された8月米ミシガン大学消費者態度指数速報値と消費者の期待インフレ率が予想を上回ったことが分かると148.27円付近まで下げ渋ったものの、戻りは鈍かった。前日発表の7月米小売売上高など市場の関心が高かった米経済指標の一部が市場予想を上回ったのをきっかけに、昨日NY市場では149.39円まで急伸。週末を控えたポジション調整目的の売りが出た。米長期金利が再び低下に転じたことも相場の重しとなり、5時過ぎには147.57円と日通し安値を更新した。
・ユーロドルは反発。予想を下回る米住宅指標をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行。23時前に一時1.1005ドルまで値を上げた。その後発表された米ミシガン大消費者信頼感と期待インフレ率が予想を上回ったことが分かると1.0983ドル付近まで下押ししたものの、売り一巡後は再び強含んだ。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが優勢となり、取引終了間際に一時1.1030ドルと日通し高値を更新した。
・ユーロ円は5日ぶり反落。22時過ぎに一時162.30円と日通し安値を付けたあとは163.02円付近まで下げ渋る場面もあったが、戻りは限定的だった。ドル円と似た動きとなった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸。今週発表された米経済指標を受けて、景気悪化への過度な懸念が後退。投資家心理が改善する中、株を買う動きが続いた。ただ、短期間で大きく上昇したうえ、週末を控えて持ち高調整の売りが出やすい面もあり、指数は下げに転じる場面があった。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は7日続伸。
・米国債券相場で長期ゾーンは反発。8月米ミシガン大学消費者態度指数速報値と消費者の期待インフレ率が予想を上回ると売りが出たものの、終盤持ち直した。週末を控えたポジション調整目的の買いが入った。
・原油先物相場は反落。中国景気の減速が懸念され、原油需要に影響するとの見方から売りが先行した。中東情勢に対する緊張が緩和する方向にあるとの見方もまた、原油相場の重しとなった模様である。
・金先物相場は続伸。ドルが対ユーロで売られたことから、ドル建てで取引される金の割安感が意識されて買いが先行。中心限月の清算値ベースで3営業日ぶりに史上最高値を更新した。ただ、8月米ミシガン大学消費者態度指数速報値が市場予想を上回ったことを受け、米長期金利の低下が一服した場面では、上げ幅を縮小する場面も見られた。
(中村)