27日香港株=軟調か、利益確定売りに警戒

 27日の香港市場は軟調か。9月の米利下げ観測が引き続き支えとなるものの、好材料として市場で織り込まれつつある。ハンセン指数は前日に終値ベースで7月15日以来、およそ1カ月半ぶりの高値で終えた後とあって、利益確定売りが警戒されそうだ。中東情勢を巡る地政学的リスクや、中国景気の先行き不安、中国と欧米諸国の対立の激化が引き続き重荷となるだろう。カナダ政府は26日、中国製の電気自動車(EV)に対して100%の関税を追加で課すと発表した。米国や欧州と歩調をあわせた格好だ。

 一方、上場企業の決算発表が本格化するなか、業績や見通しを手掛かりとした売買が引き続き活発と予想される。きょうは安踏体育用品(02020)、海爾智家(06690)、華潤置地(01109)などが2024年6月中間決算を発表する予定。

 26日のNY市場でダウ平均は続伸。一時は取引時間中の市場最高値を更新したが、買い一巡後は伸び悩んだ。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は反落。エヌビディアの決算発表を週内に控えて半導体株が下落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、主力株ではHSBC(00005)が香港終値を上回った半面、AIAグループ(01299)やテンセント(00700)、アリババ集団(09988)などが下回って引けた。
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