東京外国為替市場概況・17時 ドル円、上値が重い

 3日午後の東京外国為替市場でドル円は上値が重い。17時時点では145.94円と15時時点(146.33円)と比べて39銭程度のドル安水準だった。東京昼前から強まったドル売り円買いの流れが継続され、16時頃には146円割れまで下落した。売り一巡後の戻りも146.20円台に留まり、17時前には145.89円までドル売り円買いが進んだ。
 本日の経済財政諮問会議に出席した植田日銀総裁が、物価見通しが実現すれば引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整する方針を改めて示したことが報じられている。市場では、これが円買い意欲を強めたとの声も聞かれた。

 ユーロ円は下値を広げた。17時時点では161.34円と15時時点(161.82円)と比べて48銭程度のユーロ安水準だった。ドル円につれて161.40円台まで売られ、一旦持ち直すも161円後半では上値を抑えられた。17時前に再び売り圧力が強まると、161.33円までユーロ安円高が進んだ。
 またスイスフラン円も171.01円まで軟調に推移した。15時30分に発表された8月スイスCPIは前月比・前年比とも市場予想を下回り、フラン売りを促した。

 ユーロドルはもみ合い。17時時点では1.1055ドルと15時時点(1.1059ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ安水準だった。15時30分過ぎに1.1051ドルまで下落後は1.1060ドルを挟み上下した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:145.89円 - 147.21円
ユーロドル:1.1051ドル - 1.1073ドル
ユーロ円:161.33円 - 162.80円


(小針)
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