NYマーケットダイジェスト・4日 株まちまち・金利低下・ドル安・円高
(4日終値)
ドル・円相場:1ドル=143.74円(前営業日比▲1.74円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.30円(▲1.35円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1082ドル(△0.0039ドル)
ダウ工業株30種平均:40974.97ドル(△38.04ドル)
ナスダック総合株価指数:17084.30(▲52.00)
10年物米国債利回り:3.76%(▲0.07%)
WTI原油先物10月限:1バレル=69.20ドル(▲1.14ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2526.0ドル(△3.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
7月米貿易収支
788億ドルの赤字 730億ドルの赤字・改
7月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数
767.3万件 791.0万件・改
7月米製造業新規受注
(前月比) 5.0% ▲3.3%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。市場の注目が集まっていた7月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が767.3万件と予想の810.0万件を下回ったうえ、前月の数値が下方修正されたことが分かると、米金融当局による大幅利下げ観測が高まった。米長期金利が低下し、全般ドル売りが広がると、取引終了間際に一時143.71円まで値を下げた。市場では「米連邦準備理事会(FRB)が今月17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の利下げに踏み切るハードルを下げるものだった」との声が聞かれた。
米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時3.7515%前後まで低下した。
・ユーロドルは反発。低調な米雇用指標をきっかけに全般ドル売りが優勢になると、24時前に一時1.1095ドルと日通し高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時101.24まで低下した。
・ユーロ円は続落。ユーロドルの上昇につれた買いが入った半面、ドル円の下落につれた売りが出た。取引終了間際に一時159.26円と8月8日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。
米景気先行き懸念などを背景に前日の米株式相場は大幅に下落。これを受けて本日の日本株相場も急落しており、リスク・オフの円買いも入りやすかった。
・米ドルカナダドルは一時1.3500カナダドルまで米ドル安・カナダドル高が進んだ。低調な米雇用指標をきっかけに米ドル売りが優勢となった流れに沿った。一方、カナダドル円は106.38円まで下落した。クロス円は総じて上値が重かった。
なお、カナダ中銀(BOC)はこの日、市場予想通り政策金利を4.50%から4.25%に引き下げることを決めたと発表。声明では「政策は今後得られる情報や、それらがインフレの見通しに対して及ぼす影響を評価しながら決定する」と指摘し、引き続き慎重に運営を進める考えを示した。また、マックレムBOC総裁は会見で「経済が減速し過ぎてインフレ率が下がり過ぎるリスクに一層警戒する必要がある。インフレが目標を上回ることと同じくらい、目標を下回ることも懸念している」と語った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小反発。前日に急落した反動で自律反発狙いの買いが入った。ただ、7月米JOLTS求人件数が2021年1月以来の低水準となり、米労働市場の一段の減速が示されると上値が重くなった。市場では「6日の8月米雇用統計前に様子見姿勢も強かった」との声が聞かれた。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落。エヌビディアが続落した一方、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)など半導体関連の一部が買われた。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。米景気の先行きに対する警戒感がくすぶる中、7月米JOLTS求人件数が予想を下回り、2021年1月以来の低水準を付けると米国債に買いが集まった。
・原油先物相場は3日続落。軟調に推移していた原油先物は「OPECプラスが10月から予定していた増産計画の延期の合意が近い」との報道が流れると71ドル台半ばまで上昇する場面もあった。しかしながら、中国の経済停滞や、ここ最近の米国の経済指標の弱さから、世界的な原油需要減退懸念の流れが払しょくできないことで上値が重く、引け間際には下げ幅を広げ3日続落して引けた。
・金先物相場は3日ぶりに反発。7月米JOLTS求人件数が市場予想を下回る結果となると、米金利が低下し、ドル安が進んだことで、ドルで取引される金先物は割安感から3日ぶりに反発した。また、今週の金曜日発表予定の米雇用統計を前に安全資産とされる金先物に資金が逃避していたとの声もあった。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=143.74円(前営業日比▲1.74円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.30円(▲1.35円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1082ドル(△0.0039ドル)
ダウ工業株30種平均:40974.97ドル(△38.04ドル)
ナスダック総合株価指数:17084.30(▲52.00)
10年物米国債利回り:3.76%(▲0.07%)
WTI原油先物10月限:1バレル=69.20ドル(▲1.14ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2526.0ドル(△3.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標)
<発表値> <前回発表値>
7月米貿易収支
788億ドルの赤字 730億ドルの赤字・改
7月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数
767.3万件 791.0万件・改
7月米製造業新規受注
(前月比) 5.0% ▲3.3%
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は続落。市場の注目が集まっていた7月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が767.3万件と予想の810.0万件を下回ったうえ、前月の数値が下方修正されたことが分かると、米金融当局による大幅利下げ観測が高まった。米長期金利が低下し、全般ドル売りが広がると、取引終了間際に一時143.71円まで値を下げた。市場では「米連邦準備理事会(FRB)が今月17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.50%の利下げに踏み切るハードルを下げるものだった」との声が聞かれた。
米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時3.7515%前後まで低下した。
・ユーロドルは反発。低調な米雇用指標をきっかけに全般ドル売りが優勢になると、24時前に一時1.1095ドルと日通し高値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時101.24まで低下した。
・ユーロ円は続落。ユーロドルの上昇につれた買いが入った半面、ドル円の下落につれた売りが出た。取引終了間際に一時159.26円と8月8日以来約1カ月ぶりの安値を付けた。
米景気先行き懸念などを背景に前日の米株式相場は大幅に下落。これを受けて本日の日本株相場も急落しており、リスク・オフの円買いも入りやすかった。
・米ドルカナダドルは一時1.3500カナダドルまで米ドル安・カナダドル高が進んだ。低調な米雇用指標をきっかけに米ドル売りが優勢となった流れに沿った。一方、カナダドル円は106.38円まで下落した。クロス円は総じて上値が重かった。
なお、カナダ中銀(BOC)はこの日、市場予想通り政策金利を4.50%から4.25%に引き下げることを決めたと発表。声明では「政策は今後得られる情報や、それらがインフレの見通しに対して及ぼす影響を評価しながら決定する」と指摘し、引き続き慎重に運営を進める考えを示した。また、マックレムBOC総裁は会見で「経済が減速し過ぎてインフレ率が下がり過ぎるリスクに一層警戒する必要がある。インフレが目標を上回ることと同じくらい、目標を下回ることも懸念している」と語った。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小反発。前日に急落した反動で自律反発狙いの買いが入った。ただ、7月米JOLTS求人件数が2021年1月以来の低水準となり、米労働市場の一段の減速が示されると上値が重くなった。市場では「6日の8月米雇用統計前に様子見姿勢も強かった」との声が聞かれた。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続落。エヌビディアが続落した一方、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)など半導体関連の一部が買われた。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。米景気の先行きに対する警戒感がくすぶる中、7月米JOLTS求人件数が予想を下回り、2021年1月以来の低水準を付けると米国債に買いが集まった。
・原油先物相場は3日続落。軟調に推移していた原油先物は「OPECプラスが10月から予定していた増産計画の延期の合意が近い」との報道が流れると71ドル台半ばまで上昇する場面もあった。しかしながら、中国の経済停滞や、ここ最近の米国の経済指標の弱さから、世界的な原油需要減退懸念の流れが払しょくできないことで上値が重く、引け間際には下げ幅を広げ3日続落して引けた。
・金先物相場は3日ぶりに反発。7月米JOLTS求人件数が市場予想を下回る結果となると、米金利が低下し、ドル安が進んだことで、ドルで取引される金先物は割安感から3日ぶりに反発した。また、今週の金曜日発表予定の米雇用統計を前に安全資産とされる金先物に資金が逃避していたとの声もあった。
(中村)