東京外国為替市場概況・12時 ドル円、じり高

 5日の東京外国為替市場でドル円はじり高。12時時点では143.82円とニューヨーク市場の終値(143.74円)と比べて8銭程度のドル高水準だった。高田日銀審議委員が「十分な時間をかけつつ、その都度、政策金利引き上げの経済・物価・金融情勢への影響を検証しながら対応」ほか、市場動向に配慮する発言をしたことで一時143.91円まで強含んだ。時間外取引でNY引けの水準を下回り取引を再開した米10年債利回りが3.74%台から3.76%台まで小幅ながらプラス推移へ転じたことも支援となった。

 ユーロ円は底堅い。12時時点では159.35円とニューヨーク市場の終値(159.30円)と比べて5銭程度のユーロ高水準だった。ドル円に連動して159.46円まで円安推移。安寄りした日経平均株価が700円近くまで広がった下落幅を帳消しにし、一時プラス圏へ浮上したこともリスク回避の円買いの流れ解消に寄与した。

 ユーロドルはもみ合い。12時時点では1.1079ドルとニューヨーク市場の終値(1.1082ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ安水準だった。円相場主導の振れとなるなかNY終値付近で動意が出にくかった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:143.19円 - 143.91円
ユーロドル:1.1076ドル - 1.1086ドル
ユーロ円:158.71円 - 159.46円

(関口)
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