東京外国為替市場概況・17時 ドル円 上値重い

 17日午後の東京外国為替市場でドル円は上値が重い。17時時点では140.60円と15時時点(140.70円)と比べて10銭程度のドル安水準だった。時間外の米10年債利回りが3.60%台まで低下幅を拡大するなど米長期金利の低下が重しとなり、一時安値圏の140.30円台に押し戻された。昨日に昨年7月以来の140円割れを示現し売りは一服している一方で、今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利下げ警戒感で戻り売り圧力も強く、足もとでは140円半ばを中心に方向感に欠ける動きとなっている。

 ユーロドルは小動き。17時時点では1.1136ドルと15時時点(1.1127ドル)と比べて0.0009ドル程度のユーロ高水準だった。独10年債利回りが低下して始まり、ユーロ売りが散見し1.1116ドルドルまでわずかに下値を広げた。ただ、時間外の米長期金利の低下に伴いドルの上値も重く1.1138ドルまで切り返すなど、1.11ドル前半での小動きにとどまり方向感は出ていない。シムカス・リトアニア中銀総裁は「10月に利下げする可能性は非常に小さい」と述べた。
 
 ユーロ円は17時時点では156.57円と15時時点(156.55円)と比べて2銭程度のユーロ高水準だった。ドル円の上値が重いなか、独債金利低下に伴ったユーロ売りが上値を圧迫し一時156.05円まで下値を広げたが、156円半ばに持ち直した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:140.32円 - 141.23円
ユーロドル:1.1116ドル - 1.1138ドル
ユーロ円:156.05円 - 157.10円

(金)
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