欧州マーケットダイジェスト・17日 株高・金利上昇・円安

(17日終値:18日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=141.90円(17日15時時点比△1.20円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.74円(△1.19円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1116ドル(▲0.0011ドル)
FTSE100種総合株価指数:8309.86(前営業日比△31.42)
ドイツ株式指数(DAX):18726.08(△92.97)
10年物英国債利回り:3.768%(△0.009%)
10年物独国債利回り:2.143%(△0.021%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
9月独ZEW景況感指数
         3.6       19.2
9月ユーロ圏ZEW景況感指数
         9.3       17.9

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は上昇。しばらくは140円台半ばでのもみ合いが続いていたが、NYの取引時間帯に入ると上昇した。8月米小売売上高や8月米鉱工業生産、9月米NAHB住宅市場指数などが予想を上回ると、米経済の底堅さが意識されて米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。米国株相場や日経平均先物の上昇を背景にリスク・オンの円売りも出た。アジア時間の高値141.23円を上抜けると上昇に弾みが付き、1時30分過ぎに一時142.00円まで上値を伸ばした。明日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を前にポジション調整目的のドル買いも入ったようだ。

・ユーロドルは日本時間夕刻に一時1.1146ドルと日通し高値を付けたものの、6日の高値1.1155ドルが目先レジスタンスとして意識されると上値が重くなった。9月独ZEW景況感指数が予想を下回ったことも相場の重し。NY市場に入ると米経済指標の上振れや米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出て一時1.1111ドルと日通し安値を更新した。米重要イベントを控えたポジション調整目的の売りも出た。

・ユーロ円は底堅い動き。ドル円の上昇をきっかけに円売り・ユーロ買いが先行。米国株や日経平均先物の上昇に伴う円売り・ユーロ買いが入ると、24時前に157.88円と本日高値を更新した。

・ロンドン株式相場は4日続伸。米利下げ観測を背景に前日のダウ平均が史上最高値を更新すると、英株にも買いが波及した。BPやシェルなどエネルギー株が買われたほか、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が値上がりした。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が軟調だった。

・フランクフルト株式相場は反発。米大幅利下げ観測を背景に前日のダウ平均が過去最高値を更新すると、独株にも買いが入った。個別ではザランド(7.33%高)やシーメンス・エナジー(4.26%高)、ダイムラー・トラック・ホールディング(3.51%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は下落。米債安につれた。

(中村)
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