欧州マーケットダイジェスト・18日 株安・金利上昇・円上値重い

(18日終値:19日2時時点)
ドル・円相場:1ドル=141.88円(18日15時時点比△0.35円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.83円(△0.44円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1124ドル(△0.0004ドル)
FTSE100種総合株価指数:8253.68(前営業日比▲56.18)
ドイツ株式指数(DAX):18711.49(▲14.59)
10年物英国債利回り:3.847%(△0.079%)
10年物独国債利回り:2.190%(△0.047%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
8月英消費者物価指数(CPI)
(前月比)    0.3%     ▲0.2%
(前年比)    2.2%      2.2%
CPIコア指数
(前年比)    3.6%      3.3%
8月英小売物価指数(RPI)
(前月比)    0.6%      0.1%
(前年比)    3.5%      3.6%
8月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値
(前年比)    2.2%      2.2%
8月ユーロ圏HICPコア改定値
(前年比)    2.8%      2.8%
7月ユーロ圏建設支出
(前月比)    0.0%     0.6%・改
(前年比)   ▲2.2%    ▲1.3%・改

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い動き。アジア市場では一時本日安値となる141.23円まで値を下げたものの、欧州市場に入ると買い戻しが優勢となった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.69%台まで上昇すると、NY勢もドル買いで参入。24時前に一時142.07円付近まで上昇する場面があった。
 もっとも、米金融イベントを前に一本調子で上昇する展開にはならなかった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を巡っては利下げが確実視されるものの、利下げ幅については市場参加者の思惑が交錯。様子見ムードが強く積極的な買いは手控えられた。

・ユーロドルは一進一退。FOMC結果公表を前に様子見ムードが広がり、大きな方向感は出なかった。22時30分前に一時1.1140ドルと日本時間夕刻に付けた日通し高値に面合わせしたものの、同水準の上抜けに失敗すると失速。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると一時1.1108ドルと日通し安値を更新した。ただ、今日これまでの値幅は0.0032ドル程度と小さかった。

・ユーロ円は持ち直した。アジア時間に一時157.05円まで売られたものの、海外市場に入ると158.03円付近まで値を戻した。そのあとは米重要イベントを控える中、157円台後半でのもみ合いに終始した。ドル円と似た動きとなった。

・ロンドン株式相場は5日ぶりに反落。前日まで4日続伸していたことから、本日は利益確定目的の売りに押された。英中銀が今週の金融政策委員会(MPC)で利下げを見送るとの予想も相場の重し。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、ユニリーバやブリティッシュ・アメリカン・タバコなど生活必需品株が値下がりした。

・フランクフルト株式相場は小反落。FOMCを巡っては利下げが確実視されるものの、利下げ幅については市場参加者の思惑が交錯。様子見ムードが強く積極的な買いは手控えられた。個別ではブレンターク(1.36%安)やシムライズ(1.35%安)、RWE(1.28%安)などの下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。米債安につれた。

(中村)
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