ニューヨーク外国為替市場概況・20日 ドル円、続伸
20日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は143.85円と前営業日NY終値(142.63円)と比べて1円22銭程度のドル高水準だった。日銀は19-20日に開いた金融政策決定会合で市場予想通り政策金利の据え置きを決めたと発表。植田和男日銀総裁が会合後の記者会見で「経済・物価見通しが実現していけば政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整していくことになる」と述べた一方、利上げを急がないややハト派寄りの姿勢を示すと、円を売る動きが広がった。NY市場でも円売りの流れが継続し、0時過ぎに一時144.49円と4日以来の高値を更新した。米長期金利の指標となる米10年債利回りが3.76%台まで上昇したことも相場の支援材料となった。
ただ、買い一巡後は伸び悩んだ。植田日銀総裁の会見直前に付けた日通し安値141.74円から急ピッチで上昇したこともあり、週末を控えたポジション調整目的の売りなどが出た。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が「今後の利下げ幅は発表されるデータ次第」としながらも、「雇用市場が悪化すれば、再び0.50%の利下げの検討あり得る」「データが軟調になれば、利下げペースが速まる可能性がある」と話したことも相場の重しとなった。
ユーロドルは横ばい。終値は1.1162ドルと前営業日NY終値(1.1162ドル)とほぼ同水準だった。22時前に1.1177ドル付近まで上げたものの、米長期金利が上昇すると一転ユーロ売り・ドル買いが優勢に。0時30分前に一時1.1136ドルと日通し安値を更新した。
ただ、ウォラーFRB理事の発言を手掛かりにドルの売り戻しが進むと1.1176ドル付近まで持ち直した。もっとも、欧州時間に付けた日通し高値1.1182ドルや18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)直後に付けた高値1.1189ドルがレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。
ユーロ円は続伸。終値は160.59円と前営業日NY終値(159.20円)と比べて1円39銭程度のユーロ高水準。植田日銀総裁による早期利上げに慎重な発言を受けて、全般円安が進んだ流れに沿った。20時30分前には一時161.16円と3日以来の高値を付けた。ただ、NY市場では160円台後半でのもみ合いに終始した。
なお、ポンド円は一時191.99円、豪ドル円は98.31円、NZドル円は89.95円、カナダドル円は106.42円、南アフリカランド円は8.28円まで値を上げた。
本日の参考レンジ
ドル円:141.74円 - 144.49円
ユーロドル:1.1136ドル - 1.1182ドル
ユーロ円:158.43円 - 161.16円
(中村)
ただ、買い一巡後は伸び悩んだ。植田日銀総裁の会見直前に付けた日通し安値141.74円から急ピッチで上昇したこともあり、週末を控えたポジション調整目的の売りなどが出た。ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事が「今後の利下げ幅は発表されるデータ次第」としながらも、「雇用市場が悪化すれば、再び0.50%の利下げの検討あり得る」「データが軟調になれば、利下げペースが速まる可能性がある」と話したことも相場の重しとなった。
ユーロドルは横ばい。終値は1.1162ドルと前営業日NY終値(1.1162ドル)とほぼ同水準だった。22時前に1.1177ドル付近まで上げたものの、米長期金利が上昇すると一転ユーロ売り・ドル買いが優勢に。0時30分前に一時1.1136ドルと日通し安値を更新した。
ただ、ウォラーFRB理事の発言を手掛かりにドルの売り戻しが進むと1.1176ドル付近まで持ち直した。もっとも、欧州時間に付けた日通し高値1.1182ドルや18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)直後に付けた高値1.1189ドルがレジスタンスとして意識されると上値が重くなった。
ユーロ円は続伸。終値は160.59円と前営業日NY終値(159.20円)と比べて1円39銭程度のユーロ高水準。植田日銀総裁による早期利上げに慎重な発言を受けて、全般円安が進んだ流れに沿った。20時30分前には一時161.16円と3日以来の高値を付けた。ただ、NY市場では160円台後半でのもみ合いに終始した。
なお、ポンド円は一時191.99円、豪ドル円は98.31円、NZドル円は89.95円、カナダドル円は106.42円、南アフリカランド円は8.28円まで値を上げた。
本日の参考レンジ
ドル円:141.74円 - 144.49円
ユーロドル:1.1136ドル - 1.1182ドル
ユーロ円:158.43円 - 161.16円
(中村)