欧州マーケットダイジェスト・25日 株安・金利上昇・ドル高
(25日終値:26日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=144.55円(25日15時時点比△1.29円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.98円(△0.59円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1137ドル(▲0.0058ドル)
FTSE100種総合株価指数:8268.70(前営業日比▲14.06)
ドイツ株式指数(DAX):18918.50(▲78.13)
10年物英国債利回り:3.990%(△0.049%)
10年物独国債利回り:2.175%(△0.027%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
9月仏消費者信頼感指数
95 93・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円はしっかり。143円割れで下値の堅さが確認されると欧州勢が円売り・ドル買いで参入。中国の景気支援策を受けてこの日も上海総合指数が大幅に上昇すると、投資家のリスク選好ムードが高まり円売り・ドル買いが出やすい面もあった。
NYの取引時間帯に入ると、8月米新築住宅販売件数が予想を上回ったことや米長期金利の上昇などを手掛かりに全般ドル買いが優勢に。市場では「月末・四半期末が近づく中、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測された」との声も聞かれた。前日の高値144.68円を上抜けると一時144.74円と4日以来の高値を付けた。
・ユーロドルは頭が重かった。中国株相場の上昇などを背景にリスク・オンのユーロ買い・ドル売りが先行したほか、独長期金利の上昇に伴うユーロ買いが入ると一時1.1214ドルと昨年7月20日以来約1年2カ月ぶりの高値を付けた。
ただ、1.12ドル台では戻りを売りたい向きも多く滞空時間は短かった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが強まると一時1.1122ドルと日通し安値を更新した。市場では「昨年7月18日の高値1.1276ドルが重要なレジスタンスとして意識されている」との声が聞かれたほか、「月末と四半期末が近づく中、節目として意識されていた1.1200ドルを上抜けたあとは持ち高調整などのユーロ売り・ドル買いに押された」との指摘があった。
・ユーロ円は伸び悩み。中国株相場の上昇などを背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが先行。21時30分前に一時161.67円と3日以来の高値を付けた。ただ、ユーロドルの失速につれた売りが出ると徐々に上値を切り下げ、2時30分過ぎには160.84円付近まで下押しした。
・スウェーデンクローナは軟調だった。対ドルで一時10.1990クローナ、対ユーロで11.3496クローナまで値を下げた。スウェーデン中銀はこの日、市場予想通り政策金利を現行の3.50%から3.25%へ引き下げることを決めたと発表。ただ、声明で「これまで表明されていたよりも明らかに速いペースで金利が引き下げられる見通しだ」と指摘し、2025年前半にかけて利下げの継続を示唆するとクローナ売りが優勢となった。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに小反落。前日まで上昇が続いた反動で利益確定目的の売りがやや優勢となった。原油先物価格の下落を背景にBPやシェルなどエネルギー株が売られ、相場の重しとなった。HSBCやロイズ・バンキング・グループなど金融株も値下がりした。半面、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われ、相場を下支えした。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。前日は世界的に株価が上昇した流れに沿って続伸したものの、本日は目先の利益を確定する目的の売りに押された。個別ではBMW(3.15%安)やSAP(2.44%安)、メルセデス・ベンツグループ(1.67%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=144.55円(25日15時時点比△1.29円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=160.98円(△0.59円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1137ドル(▲0.0058ドル)
FTSE100種総合株価指数:8268.70(前営業日比▲14.06)
ドイツ株式指数(DAX):18918.50(▲78.13)
10年物英国債利回り:3.990%(△0.049%)
10年物独国債利回り:2.175%(△0.027%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
9月仏消費者信頼感指数
95 93・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円はしっかり。143円割れで下値の堅さが確認されると欧州勢が円売り・ドル買いで参入。中国の景気支援策を受けてこの日も上海総合指数が大幅に上昇すると、投資家のリスク選好ムードが高まり円売り・ドル買いが出やすい面もあった。
NYの取引時間帯に入ると、8月米新築住宅販売件数が予想を上回ったことや米長期金利の上昇などを手掛かりに全般ドル買いが優勢に。市場では「月末・四半期末が近づく中、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローが観測された」との声も聞かれた。前日の高値144.68円を上抜けると一時144.74円と4日以来の高値を付けた。
・ユーロドルは頭が重かった。中国株相場の上昇などを背景にリスク・オンのユーロ買い・ドル売りが先行したほか、独長期金利の上昇に伴うユーロ買いが入ると一時1.1214ドルと昨年7月20日以来約1年2カ月ぶりの高値を付けた。
ただ、1.12ドル台では戻りを売りたい向きも多く滞空時間は短かった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが強まると一時1.1122ドルと日通し安値を更新した。市場では「昨年7月18日の高値1.1276ドルが重要なレジスタンスとして意識されている」との声が聞かれたほか、「月末と四半期末が近づく中、節目として意識されていた1.1200ドルを上抜けたあとは持ち高調整などのユーロ売り・ドル買いに押された」との指摘があった。
・ユーロ円は伸び悩み。中国株相場の上昇などを背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが先行。21時30分前に一時161.67円と3日以来の高値を付けた。ただ、ユーロドルの失速につれた売りが出ると徐々に上値を切り下げ、2時30分過ぎには160.84円付近まで下押しした。
・スウェーデンクローナは軟調だった。対ドルで一時10.1990クローナ、対ユーロで11.3496クローナまで値を下げた。スウェーデン中銀はこの日、市場予想通り政策金利を現行の3.50%から3.25%へ引き下げることを決めたと発表。ただ、声明で「これまで表明されていたよりも明らかに速いペースで金利が引き下げられる見通しだ」と指摘し、2025年前半にかけて利下げの継続を示唆するとクローナ売りが優勢となった。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに小反落。前日まで上昇が続いた反動で利益確定目的の売りがやや優勢となった。原油先物価格の下落を背景にBPやシェルなどエネルギー株が売られ、相場の重しとなった。HSBCやロイズ・バンキング・グループなど金融株も値下がりした。半面、リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株が買われ、相場を下支えした。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。前日は世界的に株価が上昇した流れに沿って続伸したものの、本日は目先の利益を確定する目的の売りに押された。個別ではBMW(3.15%安)やSAP(2.44%安)、メルセデス・ベンツグループ(1.67%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は下落した。
(中村)