NYマーケットダイジェスト・27日 ダウ最高値・日経先物急落・円高(2)

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、史上最高値を更新した。8月米PCE物価指数がインフレ鈍化の持続を示唆すると、米大幅利下げ観測が再燃し株買いを促した。指数は一時450ドル超上昇した。ただ、週末を控える中、過熱感や高値警戒感も意識されたため、引けにかけては伸び悩んだ。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は5日ぶりに反落。足もとで相場上昇が続いたあとだけに利益確定目的の売りが出た。

・米国債券相場で長期ゾーンは3日ぶりに反発。8月米PCEデフレーターが予想を下回り、2021年2月以来約3年半ぶりの低水準を付けると、米大幅利下げ観測が高まり債券買いが広がった。

・原油先物相場は反発。27日に中国人民銀行が追加の金融緩和に踏み切ったことなどから、中国の景気回復期待からエネルギー需要が増加するとの見方が浮上して買い優勢となった。もっとも、前日に「サウジアラビアが12月から増産する用意がある」と報じられており、需給の緩みが意識されて上値は重かった。

・金先物相場は8日ぶりに反落。連日で過去最高値を更新しており、この日は利益確定や持ち高調整の売りが優勢となった。

(中村)
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