欧州マーケットダイジェスト・14日 株高・金利上昇・円安

【ユーロドル安値「8月2日以来」を「8月8日以来」に訂正します】

(14日終値:15日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.87円(14日15時時点比△0.65円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.42円(△0.38円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0904ドル(▲0.0022ドル)
FTSE100種総合株価指数:8292.66(前営業日比△39.01)
ドイツ株式指数(DAX):19508.29(△134.46)
10年物英国債利回り:4.238%(△0.031%)
10年物独国債利回り:2.275%(△0.010%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
9月スイス生産者輸入価格
(前月比)   ▲0.1%      0.2%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は堅調。週明けの欧州株式相場が上昇したことを背景に、投資家のリスク志向改善を意識した円売り・ドル買いが先行。ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比520円高の4万0130円まで上昇したことなども円売り・ドル買いを促し、23時30分過ぎに一時149.96円と8月1日以来の高値を更新した。小幅安で始まったダウ平均がプラス圏を回復するなど、米国株相場が底堅く推移していることも相場の支援材料。

・ユーロドルは頭が重かった。日本時間夕刻に一時1.0937ドル付近まで上げたものの、オセアニア時間に付けた日通し高値1.0942ドルや前週末の高値1.0954ドルが目先レジスタンスとして働くと失速した。欧州中央銀行(ECB)が17日の定例理事会で追加利下げを決めるとの観測もユーロの重し。10日の安値1.0900ドルを下抜けると、2時30分前に一時1.0898ドルと8月8日以来の安値を更新した。

・ユーロ円はじり高。欧米株価の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが優勢となり、23時前に一時163.60円と本日高値を更新した。ただ、根強い欧州金利先安観が重しとなり、一本調子で上昇する展開にはならなかった。

・ロンドン株式相場は続伸。しばらくは前週末終値付近でのもみ合いが続いていたが、終盤強含んだ。小幅安で始まったダウ平均がプラス圏を回復するなど、米国株相場が底堅く推移していることが相場の支援材料。セクター別ではナショナルグリッドやSSEなど公共事業関連の銘柄が買われたほか、アストラゼネカやグラクソスミスクラインなど医薬品株が値上がりした。

・フランクフルト株式相場は続伸。米国株相場が底堅く推移すると投資家心理が改善し買いが広がった。ECBが17日の定例理事会で追加利下げを決めるとの観測も相場の支援材料。個別ではラインメタル(2.20%高)やインフィニオン・テクノロジーズ(2.07%高)、エアバス(1.61%高)などの上昇が目立った。

・欧州債券相場は下落した。

(中村)
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