ニューヨーク外国為替市場概況・14日 ドル円、続伸

【訂正:本文ユーロドル安値「8月2日以来」を「8月8日以来」に訂正します】

 14日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は149.76円と前営業日NY終値(149.13円)と比べて63銭程度のドル高水準だった。ナイト・セッションの日経平均先物が大証終値比540円高の4万0150円まで上昇したことなどを手掛かりに円売り・ドル買いが先行。4時過ぎに一時149.98円と8月1日以来の高値を更新した。ダウ平均が連日で史上最高値を更新するなど、米国株相場が底堅く推移したことも相場の支援材料。
 ただ、引けにかけては伸び悩んだ。節目の150.00円に観測されているオプション絡みの売りなどが相場の重しになると149.71円付近まで上値を切り下げた。
 なお、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事は「利下げのペースについてはより慎重に進める必要がある」「労働市場は緩和しているが、依然としてかなり健全」などと述べたと伝わった。

 ユーロドルは反落。終値は1.0909ドルと前営業日NY終値(1.0937ドル)と比べて0.0028ドル程度のユーロ安水準だった。日本時間夕刻に一時1.0937ドル付近まで上げたものの、オセアニア時間に付けた日通し高値1.0942ドルや前週末の高値1.0954ドルが目先レジスタンスとして働くと失速した。欧州中央銀行(ECB)が17日の定例理事会で追加利下げを決めるとの観測もユーロの重し。10日の安値1.0900ドルを下抜けると、4時過ぎに一時1.0888ドルと8月8日以来の安値を更新した。
 ただ、同日安値1.0882ドルがサポートとして働くと買い戻しが入り、引けにかけては1.09ドル台前半まで下げ渋った。

 ユーロ円は小幅ながら続伸。終値は163.37円と前営業日NY終値(163.12円)と比べて25銭程度のユーロ高水準。日米株価指数の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが優勢となり、23時前に一時163.60円と本日高値を更新した。ただ、根強い欧州金利先安観が相場の上値を抑えると上げ幅を縮めた。

本日の参考レンジ
ドル円:148.98円 - 149.98円
ユーロドル:1.0888ドル - 1.0942ドル
ユーロ円:162.81円 - 163.60円

(中村)
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