欧州マーケットダイジェスト・15日 株安・金利低下・ドル下値堅い
(15日終値:16日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.42円(15日15時時点比▲0.21円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.65円(▲0.31円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0885ドル(▲0.0005ドル)
FTSE100種総合株価指数:8249.28(前営業日比▲43.38)
ドイツ株式指数(DAX):19486.19(▲22.10)
10年物英国債利回り:4.162%(▲0.076%)
10年物独国債利回り:2.222%(▲0.053%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
9月独卸売物価指数(WPI)
(前月比) ▲0.3% ▲0.8%
9月英雇用統計
失業率 4.7% 4.6%・改
失業保険申請件数
2.79万件 0.03万件・改
6-8月英失業率
(ILO方式) 4.0% 4.1%
9月仏消費者物価指数(CPI)改定値
(前月比) ▲1.2% ▲1.2%
(前年同月比) 1.1% 1.2%
10月独ZEW景況感指数
13.1 3.6
10月ユーロ圏ZEW景況感指数
20.1 9.3
8月ユーロ圏鉱工業生産
(前月比) 1.8% ▲0.5%・改
(前年比) 0.1% ▲2.1%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅かった。欧州株相場の下落などを背景にリスク回避の円買いが先行すると、日本時間夕刻に一時148.85円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、2時30分前には149.54円付近まで下げ渋った。米利下げペースが緩やかになるとの見方が広がる中、対ユーロなどでドル買いが進んだ影響も受けた。
なお、10月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を大幅に下回ったことや、米国株や日経平均先物の下落が相場の重しになると一時148.94円付近まで下げる場面があった。
・ユーロドルは頭が重かった。17日の欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表に向けた追加利下げ観測が相場の重しとなり、日本時間夕刻に一時1.0885ドルまで下押ししたものの、8月8日に付けた直近安値の1.0882ドルがサポートとして意識されると下げ渋った。10月独ZEW景況感指数や8月ユーロ圏鉱工業生産が予想を上回ったことも相場を下支えした。
NY時間に入り、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると一時1.0917ドルと日通し高値を付けたが、前日の高値1.0942ドルが目先レジスタンスとして働くと失速した。欧米株価の下落に伴うリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出て、3時前に一時1.0882ドルと8月8日の安値に面合わせした。
・ユーロ円は欧米株価や日経平均先物の下落を背景にリスク回避の円買い・ユーロ売りが優勢になると、23時30分過ぎに一時162.34円と日通し安値を更新した。ただ、ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。原油先物相場が急落したことを背景に、BPやシェルなどエネルギー株が売られ、相場の重しとなった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株も軟調だった。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株は買われた。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに小反落。17日にECB理事会の結果公表を控える中、持ち高調整の売りがやや優勢となった。個別ではシーメンス・エナジー(4.01%安)やドイツ銀行(2.57%安)、ポルシェ(1.87%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。原油先物相場の大幅な下落を受けて、インフレ懸念が後退すると独国債に買いが入った。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=149.42円(15日15時時点比▲0.21円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.65円(▲0.31円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0885ドル(▲0.0005ドル)
FTSE100種総合株価指数:8249.28(前営業日比▲43.38)
ドイツ株式指数(DAX):19486.19(▲22.10)
10年物英国債利回り:4.162%(▲0.076%)
10年物独国債利回り:2.222%(▲0.053%)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な欧州経済指標)
<発表値> <前回発表値>
9月独卸売物価指数(WPI)
(前月比) ▲0.3% ▲0.8%
9月英雇用統計
失業率 4.7% 4.6%・改
失業保険申請件数
2.79万件 0.03万件・改
6-8月英失業率
(ILO方式) 4.0% 4.1%
9月仏消費者物価指数(CPI)改定値
(前月比) ▲1.2% ▲1.2%
(前年同月比) 1.1% 1.2%
10月独ZEW景況感指数
13.1 3.6
10月ユーロ圏ZEW景況感指数
20.1 9.3
8月ユーロ圏鉱工業生産
(前月比) 1.8% ▲0.5%・改
(前年比) 0.1% ▲2.1%・改
※改は改定値を表す。▲はマイナス。
(各市場の動き)
・ドル円は下値が堅かった。欧州株相場の下落などを背景にリスク回避の円買いが先行すると、日本時間夕刻に一時148.85円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢となり、2時30分前には149.54円付近まで下げ渋った。米利下げペースが緩やかになるとの見方が広がる中、対ユーロなどでドル買いが進んだ影響も受けた。
なお、10月米ニューヨーク連銀製造業景気指数が予想を大幅に下回ったことや、米国株や日経平均先物の下落が相場の重しになると一時148.94円付近まで下げる場面があった。
・ユーロドルは頭が重かった。17日の欧州中央銀行(ECB)理事会の結果発表に向けた追加利下げ観測が相場の重しとなり、日本時間夕刻に一時1.0885ドルまで下押ししたものの、8月8日に付けた直近安値の1.0882ドルがサポートとして意識されると下げ渋った。10月独ZEW景況感指数や8月ユーロ圏鉱工業生産が予想を上回ったことも相場を下支えした。
NY時間に入り、米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると一時1.0917ドルと日通し高値を付けたが、前日の高値1.0942ドルが目先レジスタンスとして働くと失速した。欧米株価の下落に伴うリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが出て、3時前に一時1.0882ドルと8月8日の安値に面合わせした。
・ユーロ円は欧米株価や日経平均先物の下落を背景にリスク回避の円買い・ユーロ売りが優勢になると、23時30分過ぎに一時162.34円と日通し安値を更新した。ただ、ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。
・ロンドン株式相場は3日ぶりに反落。原油先物相場が急落したことを背景に、BPやシェルなどエネルギー株が売られ、相場の重しとなった。リオ・ティントやアングロ・アメリカンなど素材株も軟調だった。半面、セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株は買われた。
・フランクフルト株式相場は3日ぶりに小反落。17日にECB理事会の結果公表を控える中、持ち高調整の売りがやや優勢となった。個別ではシーメンス・エナジー(4.01%安)やドイツ銀行(2.57%安)、ポルシェ(1.87%安)などの下げが目立った。
・欧州債券相場は上昇。原油先物相場の大幅な下落を受けて、インフレ懸念が後退すると独国債に買いが入った。
(中村)