ニューヨーク外国為替市場概況・18日 ドル円、3日ぶり反落

 18日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反落。終値は149.53円と前営業日NY終値(150.21円)と比べて68銭程度のドル安水準だった。米長期金利の低下をきっかけに全般ドル売りが先行。ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ円買い・ドル売りのフローも観測された。市場では「2カ月半ぶりの高値となる150円台では戻り売りなどが出た」「週末を控えたポジション調整目的の売りが出やすかった」との声も聞かれ、2時前には一時149.37円と日通し安値を更新した。
 ただ、売りはあくまでポジション調整の域を出ず、下値は限定的だった。ダウ平均が連日で史上最高値を更新するなど、米国株相場が底堅く推移したことが相場を下支えしたほか、前日の安値149.25円がサポートとして意識された面があった。

 ユーロドルは5日ぶりに反発。終値は1.0867ドルと前営業日NY終値(1.0831ドル)と比べて0.0036ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の低下に伴うドル売りが出たほか、週末を控えたポジション調整目的のユーロ買いが優勢となった。5時30分過ぎには一時1.0870ドルと日通し高値を更新した。
 市場では「米経済の底堅さと米大幅利下げ観測の後退から進んできた主要通貨に対するドル買いが一服した」との声が聞かれた。ドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.46まで低下した。

 ユーロ円は小反落。終値は162.48円と前営業日NY終値(162.70円)と比べて22銭程度のユーロ安水準。欧州時間に伝わった日銀の利上げを巡る報道を受けて19時過ぎに162.19円と日通し安値を付けたものの、21時30分前には162.85円の日通し高値まで一転上昇した。ただ、そのあとはドル円の下落につれた売りが相場の重しとなり、162.30円付近まで押し戻された。

本日の参考レンジ
ドル円:149.37円 - 150.28円
ユーロドル:1.0825ドル - 1.0870ドル
ユーロ円:162.19円 - 162.85円

(中村)
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