欧州マーケットダイジェスト・21日 株安・金利上昇・ドル高

(21日終値:22日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=150.75円(21日15時時点比△1.39円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=163.04円(△0.84円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0816ドル(▲0.0044ドル)
FTSE100種総合株価指数:8318.24(前営業日比▲40.01)
ドイツ株式指数(DAX):19461.19(▲196.18)
10年物英国債利回り:4.137%(△0.081%)
10年物独国債利回り:2.282%(△0.099%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
9月独生産者物価指数(PPI)
(前月比)   ▲0.5%      0.2%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は堅調。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.1797%前後と7月30日以来の高水準を記録すると全般ドル買いが先行。目先レジスタンスとして意識されていた17日の高値150.32円や一目均衡表雲の上限150.70円を上抜けると一時150.79円と8月1日以来の高値を更新した。
 なお、ローガン米ダラス連銀総裁は「経済が予想通りなら、段階的な利下げを予想」などと述べたと伝わったが相場の反応は限られた。

・ユーロドルは軟調。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが優勢になると、2時30分前に一時1.0816ドルと日通し安値を更新した。ポンドドルも一時1.2979ドルまで下落した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.97と8月2日以来の高値を付けた。
 なお、カジミール・スロバキア中銀総裁は「12月の会合ではすべての選択肢が残されている」と述べたほか、シムカス・リトアニア中銀総裁は「インフレ率の低下が定着した場合は、一段の利下げが必要になる可能性」などと話した。

・ユーロ円は強含み。ドル円の上昇につれた買いが入ると、2時30分過ぎに一時163.12円と日通し高値を付けた。ただ、ユーロドルの下落につれた売りも出たため、伸び悩む場面もあった。米国株相場の下落や日経平均先物の失速も相場の重し。

・ロンドン株式相場は続落。前週末の米国株相場の上昇を受けて買いが先行したものの、中東情勢などにおける地政学リスクの高まりなどを背景に売りが優勢になると下げに転じた。セグロやランド・セキュリティーズ・グループなど不動産株が売られたほか、コンパス・グループやネクストなど一般消費財サービスが値下がりした。

・フランクフルト株式相場は3日ぶりに反落。中東の地政学リスクの高まりを背景に売りが出た。前週末に史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りも出やすかった。個別ではザルトリウス(4.81%安)やミュンヘン再保険(2.95%安)、ボノビア(2.64%安)などの下げが目立ち、フレゼニウス(0.84%高)などを除く35銘柄が下落した。

・欧州債券相場は下落。米債安につれた。

(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。