ニューヨーク外国為替市場概況・21日 ドル円、反発

 21日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は150.84円と前営業日NY終値(149.53円)と比べて1円31銭程度のドル高水準だった。米長期金利の指標となる米10年債利回りが一時4.1956%前後と7月26日以来の高水準を記録すると全般ドル買いが先行。目先レジスタンスとして意識されていた17日の高値150.32円や一目均衡表雲の上限150.70円を上抜けると上昇に弾みが付いた。取引終了間際には一時150.89円と8月1日の高値に面合わせした。
 なお、ローガン米ダラス連銀総裁は「経済が予想通りなら、段階的な利下げを予想」と述べたほか、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁は「向こう数四半期にわたり、緩やかな利下げを予想している」との見解を改めて示した。

 ユーロドルは反落。終値は1.0815ドルと前営業日NY終値(1.0867ドル)と比べて0.0052ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが優勢になると、4時前に一時1.0811ドルと17日の安値に面合わせした。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.02と8月2日以来の高値を付けた。
 なお、この日発表の9月米景気先行指標総合指数は前月比0.5%低下と予想の0.3%低下を下回ったものの、相場の反応は限られた。

 ユーロ円は反発。終値は163.13円と前営業日NY終値(162.48円)と比べて65銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた買いが入ると、取引終了間際に一時163.16円と日通し高値を付けた。ただ、ユーロドルの下落につれた売りも出たため、伸び悩む場面もあった。ダウ平均の下落や日経平均先物の失速も相場の重し。

本日の参考レンジ
ドル円:149.09円 - 150.89円
ユーロドル:1.0811ドル - 1.0872ドル
ユーロ円:162.00円 - 163.16円

(中村)
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