22日香港株=上値重いか、中国景気の先行き不安が重し

 22日の香港市場は上値の重い展開か。中国人民銀行(中央銀行)が21日発表した10月の最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)は1年物、5年物ともに前月比0.25%低い水準となり、引き下げ幅は市場予想を上回った。ただ、7-9月期の国内総生産(GDP)は前年同期比4.6%増と市場予想から上振れたものの、4-6月期の4.7%から減速。6四半期で最低の水準となっており、「5%前後」の通年目標の達成に依然として困難が予想されるなか、中国景気の先行き不安が相場の重しとなりそうだ。

 一方、中国人民銀行が18日に自社株買い・追加取得向け再貸付制度を創設したが、今週に入って同制度を活用した自社株買いや株主による買い増しなどが相次いで発表されていることは相場の支えとなりそうだ。

 21日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均とS&P500が反落した一方、ハイテク株主体のナスダック総合は4営業日続伸した。エヌビディアなどのハイテク株の一角が上昇した一方、米10年債利回りの上昇が嫌気され、消費関連や住宅株などを中心に幅広い銘柄が利益確定売りに押された。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は、HSBC(00005)やアリババ集団(09988)が香港終値を上回って引けた半面、美団(03690)が下回って引けた。
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