ニューヨーク外国為替市場概況・22日 ドル円、続伸

 22日のニューヨーク外国為替市場でドル円は続伸。終値は151.08円と前営業日NY終値(150.84円)と比べて24銭程度のドル高水準だった。アジア時間に一時4.2176%前後と7月26日以来の高水準を記録した米10年債利回りが4.16%台まで低下すると円買い・ドル売りが先行。22時30分過ぎに一時150.61円付近まで下押しした。
 ただ、アジア時間に付けた日通し安値150.50円がサポートとして働くと買い戻しが優勢に。市場では「一目均衡表雲の上限が位置する150.70円が重要なポイント」との声も聞かれ、徐々に下値を切り上げた。米10年債利回りが4.21%台まで上昇すると全般ドル買いが強まり、1時30分前には151.20円と7月31日以来の高値を更新した。
 もっとも、200日移動平均線が位置する151.36円付近がレジスタンスとして意識されると、上昇は一服した。

 ユーロドルは続落。終値は1.0799ドルと前営業日NY終値(1.0815ドル)と比べて0.0016ドル程度のユーロ安水準だった。欧州市場序盤に一時1.0838ドルと日通し高値を付けたものの、NY市場に入ると徐々に弱含んだ。センテノ・ポルトガル中銀総裁が「雇用市場が軟化すれば0.50%の利下げも可能」と述べたことなどが相場の重しとなり、前日の安値1.0811ドルを下抜けて一時1.0793ドルと8月2日以来の安値を更新した。米長期金利が上昇に転じたこともユーロ売り・ドル買いを誘った。
 なお、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁は「インフレ目標が既に達成されたと結論付けることはできない」「金利は必要な限り景気抑制的な水準にとどまる」「金利引き下げのペースは未定」と述べたほか、ビルロワドガロー仏中銀総裁は「景気抑制策の解除が遅過ぎるとリスクが高まる可能性」などと発言。また、レーン・フィンランド中銀総裁は「利下げが迫っている。ペースと規模は後日決定」などと話した。

 ユーロ円は小幅ながら続伸。終値は163.17円と前営業日NY終値(163.13円)と比べて4銭程度のユーロ高水準。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、ユーロ円自体は方向感が出なかった。

本日の参考レンジ
ドル円:150.50円 - 151.20円
ユーロドル:1.0793ドル - 1.0838ドル
ユーロ円:162.78円 - 163.67円

(中村)
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