欧州マーケットダイジェスト・29日 株安・ドル一進一退

(29日終値:30日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=153.41円(29日15時時点比△0.57円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.77円(△0.54円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0806ドル(▲0.0005ドル)
FTSE100種総合株価指数:8219.61(前営業日比▲66.01)
ドイツ株式指数(DAX):19478.07(▲53.55)
10年物英国債利回り:4.315%(△0.061%)
10年物独国債利回り:2.337%(△0.051%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)     
         <発表値>    <前回発表値>
11月独消費者信頼感指数(Gfk調査) 
         ▲18.3      ▲21.0・改
9月英消費者信用残高   
        12億ポンド    14億ポンド・改
9月英マネーサプライM4
前月比       0.6%       ▲0.1%
前年同月比   3.5%       1.7%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は底堅い。東京午後に152.76円まで下落したものの、欧州時間に入り時間外の米10年債利回りが上昇したことをきっかけに買い戻しが優勢となった。NY勢が参入しても買いが続き、21時30分過ぎには一時153.87円まで上値を伸ばした。
 ただ、昨日高値の153.88円には届かず伸び悩み。9月米JOLTS求人件数が744.3万件と予想の800.0万件を大幅に下回ったことが伝わると153.04円付近まで失速した。一方、同時に発表された10月米消費者信頼感指数が良好な内容だったほか、米金利が上昇幅を拡大すると153.75円近辺まで持ち直す場面も見られた。

・ユーロドルは方向感がない。独長期金利の上昇を手掛かりに欧州序盤には1.0826ドルまで上げたが、昨日高値の1.0828ドルが目先のレジスタンスとして意識されると一転下落。米長期金利の上昇に伴うドル買い圧力に押される形で、昨日安値の1.0782ドルを下抜けて1.0769ドルまで値を下げた。一方、低調な米雇用指標を受けて1.0810ドル台まで反発するなど方向感が定まらなかった。

・ユーロ円は強含み。欧州序盤はドル円の上昇につれる形で166.08円まで値を上げた。その後はドル絡みの取引が中心となったため、165円台半ばから後半でのもみ合いが続いた。

・ロンドン株式相場は反落。続伸してスタートするも、米長期金利の上昇を嫌気して米株価指数先物が軟調に推移したため、その後は次第に売りが優勢となった。分野別では、昨日に続きエネルギー株が下げたほか、サービス株なども軟調だった。

・フランクフルト株式相場は4営業日ぶりに反落。18日に付けた史上最高値(19657.37、終値ベース)を前に利益確定売りが強まった。個別では、アディダス(3.84%高)が高かった一方、フォルクスワーゲン(3.20%安)やポルシェ(3.20%安)の下げが目立った。

・欧州債券相場は下落。


(越後)
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