欧州マーケットダイジェスト・4日 株まちまち・ドル下げ渋り

(4日終値:5日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=152.01円(4日15時時点比△0.16円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.51円(△0.02円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0888ドル(▲0.0011ドル)
FTSE100種総合株価指数:8184.24(前営業日比△7.09)
ドイツ株式指数(DAX):19147.85(▲107.12)
10年物英国債利回り:4.458%(△0.013%)
10年物独国債利回り:2.395%(▲0.010%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
       <発表値>    <前回発表値>
10月仏製造業PMI改定値
        44.5       44.5
10月独製造業PMI改定値
        43.0       42.6
10月ユーロ圏製造業PMI改定値
        46.0       45.9

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は下げ渋り。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.26%台まで低下すると全般ドル売りが先行。市場では「米大統領選の投開票を明日5日に控える中、米共和党候補のトランプ前大統領の勝利を意識して進んでいたドル買いを巻き戻す動きが出ている」との声も聞かれ、21時前に一時151.54円と日通し安値を更新した。
 ただ、10月25日の安値151.46円が目先サポートとして意識されると徐々に下値を切り上げた。200日移動平均が位置する151.57円も重要なポイントとして意識されて、1時過ぎには152.16円付近まで下げ渋った。米10年債利回りが4.31%台まで低下幅を縮めたことも相場を下支えした。

・ユーロドルは上値が重かった。米長期金利の大幅低下を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行。21時過ぎに一時1.0915ドルと日通し高値を付けた。ただ、5日の米大統領選挙など重要イベントを控えて、積極的に上値を追う展開にはならなかった。米長期金利が低下幅を縮めると次第にユーロ売り・ドル買いが出て、2時前には1.0880ドル付近まで下押しした。

・ユーロ円はもみ合い。日本時間夕刻に一時165.86円付近まで上げたものの、20時30分過ぎには165.34円付近まで下押しした。ただ、1時前には165.77円付近まで再び強含んだ。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

・ロンドン株式相場は小幅ながら続伸。原油先物相場の上昇を背景にBPやシェルなどエネルギー株が買われ、相場を下支えした。HSBCやバークレイズなど金融株も値上がりした。ただ、5日の米大統領選挙など重要イベントを控えて、積極的に上値を追う展開にはならなかった。

・フランクフルト株式相場は反落。5日の米大統領選挙など重要イベントを前に持ち高調整目的の売りが優勢となった。個別ではフレゼニウス(2.09%安)やラインメタル(2.03%安)、ボノビア(1.82%安)などの下げが目立った。半面、ポルシェ(1.78%高)やRWE(1.58%高)などは買われた。

・欧州債券相場は英国債が下落した一方、独国債が上昇した。

(中村)
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