ニューヨーク外国為替市場概況・6日 ドル円、3日ぶり大幅反発

 6日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに大幅反発。終値は154.63円と前営業日NY終値(151.62円)と比べて3円01銭程度のドル高水準だった。5日投開票された米大統領選で共和党のトランプ前大統領の当選が確実になると、「トランプ・トレード」の動きが活発化。米国株相場は急上昇し、米国債は急落(金利は急騰)、ドルは主要通貨に対して大きく買われた。3時過ぎには一時154.70円と7月30日以来の高値を更新した。
 節目の155.00円や7月30日の高値155.22円、7月18日の安値155.38円がレジスタンスとして意識されると伸び悩む場面もあったが、下押しは限定的だった。

 ユーロドルは3日ぶりに反落。終値は1.0729ドルと前営業日NY終値(1.0930ドル)と比べて0.0201ドル程度のユーロ安水準だった。トランプ氏の当選が確実になると米財政拡大やインフレ圧力の増大につながる政策が進みやすくなるとの観測から米長期金利が急騰し、為替市場ではドル全面高の展開に。22時過ぎに一時1.0683ドルと6月27日以来の安値を更新した。米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.4768%前後と7月1日以来約4カ月ぶりの高水準を記録した。
 ただ、急ピッチで下落した反動で利益確定目的のユーロ買い・ドル売りなどが入ると下げ渋った。米30年債入札後に米長期金利が上昇幅を縮小した影響もあり、3時30分前には1.0758ドル付近まで下げ幅を縮めた。

 ユーロ円は小幅ながら続伸。終値は165.91円と前営業日NY終値(165.73円)と比べて18銭程度のユーロ高水準。ユーロドルの下落につれた売りが先行すると、21時30分過ぎに一時164.93円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は一転上昇した。ドル円の上昇につれた買いが入ったほか、ユーロドルの下げ渋りにつれた買いが入り一時166.10円と日通し高値を付けた。米国株高に伴う円売り・ユーロ買いも出た。

本日の参考レンジ
ドル円:151.30円 - 154.70円
ユーロドル:1.0683ドル - 1.0937ドル
ユーロ円:164.93円 - 166.10円

(中村)
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