欧州外国為替市場概況・22時 ユーロドル、下げ渋る

 14日の欧州外国為替市場でユーロドルは下げ渋る。22時時点では1.0536ドルと20時時点(1.0511ドル)と比べて0.0025ドル程度のユーロ高水準だった。トランプトレードによるドル高が続くなか、デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁の一段の利下げ示唆発言も手がかりに、20時過ぎには一時1.0497ドルと昨年10月以来の1.05ドル割れとなった。売りが一服すると米長期金利が前日比でマイナス圏に低下した動きも支えに、1.0540ドル台まで持ち直した。
 10月開催の欧州中央銀行(ECB)理事会の議事要旨では、長期的なインフレ見通しに対するリスクは再び上振れ傾向にあるとし、全体的には抑制された利下げサイクルになるとの見解が示された。

 ドル円は底堅い。22時時点では155.99円と20時時点(156.05円)と比べて6銭程度のドル安水準だった。19時30分過ぎにつけた156.24円を頭に上昇が一服し、低下の米10年債利回りの動きを眺めながら売りに押されるも155.80円台で下げ渋り、156円を挟んで底堅い動きが継続。

 ユーロ円は22時時点では164.35円と20時時点(164.02円)と比べて33銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドルにつれた動きで163.81円まで安値を更新した後、164.40円台まで持ち直した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:155.35円 - 156.24円
ユーロドル:1.0497ドル - 1.0569ドル
ユーロ円:163.81円 - 164.67円

(金)
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