ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、下げ幅縮小

 19日のニューヨーク外国為替市場でドル円は下げ幅を縮めた。24時時点では154.07円と22時時点(153.97円)と比べて10銭程度のドル高水準だった。ロシアのプーチン大統領が核ドクトリンの改定を承認し、核兵器の使用基準を緩和したと伝わると、リスク・オフの円買い・ドル売りが先行。米10年債利回りが4.33%台まで低下したことも相場の重しとなり、23時前に一時153.42円付近まで値を下げた。
 ただ、欧州時間に付けた日通し安値153.29円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。ラブロフ露外相が「ロシアの核ドクトリンは米国のものと変わらない」「核戦争を起こさないことがロシアの立場」と述べたことも相場を下支えした。なお、「米政府はロシアの核ドクトリン改定に反応しない方針を示唆した」との報道も伝わった。

 ユーロドルは伸び悩み。24時時点では1.0572ドルと22時時点(1.0572ドル)とほぼ同水準だった。米長期金利の低下に伴うユーロ買い・ドル売りが入ると一時1.0597ドル付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値1.0601ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。

 ユーロ円は下値が堅い。24時時点では162.89円と22時時点(162.78円)と比べて11銭程度のユーロ高水準。日本時間夕刻に一時161.50円と10月4日以来の安値を付けたあとはじりじりと下値を切り上げる展開に。ドル円の下げ渋りにつれた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:153.29円 - 154.67円
ユーロドル:1.0524ドル - 1.0601ドル
ユーロ円:161.50円 - 163.96円


(中村)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。