東京外国為替市場概況・17時 ドル円、弱含み

 21日午後の東京外国為替市場でドル円は弱含み。17時時点では154.91円と15時時点(155.17円)と比べて26銭程度のドル安水準だった。ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁がバロンズ社とのインタビューで「金利はさらに低下する可能性がある」「ディスインフレは続くだろう」などの発言が伝わったことで、154.56円までドル売りが進んだ。昨日安値154.53円を割り込めず155円台を回復する場面もあったが、ロシアがICBMを発射したと伝わると再び154.61円付近まで下押しした。
 なお、植田日銀総裁の講演で「12月の会合は今後のデータを精査して判断する」と述べたことが円買いを誘ったと一部では報じられているが、この発言と円買いへの動きは時差的に大きなギャップがあった。

 ユーロドルはじり安。17時時点では1.0536ドルと15時時点(1.0547ドル)と比べて0.0011ドル程度のユーロ安水準だった。ウクライナとロシアの戦火拡大を嫌気したユーロ売りが進み1.0530ドルまでじり安。

 ユーロ円は上値が重い。17時時点では163.22円と15時時点(163.65円)と比べて43銭程度のユーロ安水準だった。NY連銀総裁の発言が伝わるとドル円に連れて弱含んだ。ドル円が買い戻される場面でもユーロドルが売られたことで、ユーロ円の上値は重く162.87円まで一時弱含んだ。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:154.56円 - 155.45円
ユーロドル:1.0530ドル - 1.0555ドル
ユーロ円:162.87円 - 163.88円


(松井)
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