ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロ円、売り優勢

 2日のニューヨーク外国為替市場でユーロ円は売り優勢。24時時点では157.10円と22時時点(157.65円)と比べて55銭程度のユーロ安水準だった。欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測や仏政局不安などを背景に売りが継続。日銀の早期利上げ観測が高まっていることで円が買われやすい地合いも重なって一時156.82円まで売り込まれた。
 なお、バルニエ仏首相は不人気の予算案の一部を採決なしで議会を通過させるため、憲法上の手段を行使した。これに対して極右政党・国民連合(RN)は内閣不信任決議案に賛成すると一部で報じられており、仏政府に対する懸念が一段と高まっている。

 ユーロドルは軟調。24時時点では1.0471ドルと22時時点(1.0501ドル)と比べて0.0030ドル程度のユーロ安水準だった。仏政局不安からユーロ安が進行。11月米製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値や11月米ISM製造業景況指数が市場予想を上回り、米長期金利が上昇したことも重しとなり、一時1.0462ドルまで下落した。

 ドル円は上値が重い。24時時点では150.04円と22時時点(150.13円)と比べて9銭程度のドル安水準だった。良好な米指標による米金利上昇も支えとならず、円買い圧力が高まった影響を大きく受けたため149.70円台まで下押しした。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:149.51円 - 150.75円
ユーロドル:1.0462ドル - 1.0589ドル
ユーロ円:156.82円 - 158.64円


(越後)
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