欧州マーケットダイジェスト・3日 株高・円高

(3日終値:4日3時時点)
ドル・円相場:1ドル=149.20円(3日15時時点比▲0.82円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=157.08円(▲0.31円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0528ドル(△0.0037ドル)
FTSE100種総合株価指数:8359.41(前営業日比△46.52)
ドイツ株式指数(DAX):20016.75(△83.13)
10年物英国債利回り:4.243%(△0.031%)
10年物独国債利回り:2.054%(△0.020%)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な欧州経済指標)
      <発表値>   <前回発表値>
11月トルコ消費者物価指数(CPI)
前月比       2.24%     2.88%
前年同月比  47.09%     48.58%
11月スイス消費者物価指数(CPI) (前月比)  
        ▲0.1%      ▲0.1%

※改は改定値を表す。▲はマイナス。

(各市場の動き)
・ドル円は軟調。アジア時間に150.24円まで上昇した後は150円を挟んだもみ合いが続いていた。ただ、韓国の尹錫悦大統領が非常戒厳を宣布したことをきっかけに韓国ウォンが急落すると、リスクオフの円買いが活発化。節目の149円を割り込み、一時148.65円と10月11日以来の安値を付けた。
 もっとも、10月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が予想を上回る結果だったことが伝わると下げ渋り。韓国当局者が「必要に応じ市場に無制限の流動性を供給する」と表明したほか、韓国で開かれた臨時国会で「戒厳令解除の決議案」が満場一致で可決されると149.52円付近まで持ち直した。一方で反発力も弱く再び149円台前半まで押し戻されている。

・ユーロ円は荒い値動き。欧州株の上昇などを支えに序盤は底堅く推移し一時157.98円まで値を上げる場面があった。ただ、韓国大統領による非常戒厳宣布を受けて一時156.18円まで急落した。もっとも、「戒厳令解除の決議案」の可決を受けて過度な警戒感が後退したとして157円台を回復するなど、一進一退の動きとなった。

・ユーロドルは底堅い。欧州株高を受けて買いが先行した。ユーロ円が安値を付けたタイミングで1.05ドルを割り込む場面も見られたが下値は堅く、3時過ぎには1.0535ドルと日通し高値を更新した。

・ロンドン株式相場は5日続伸。追加の景気対策への根強い期待から中国株が堅調に推移したことで投資家心理が改善され、買いが優勢となった。分野別では、ヘルスケアやエネルギー関連株が大きく買われた一方、生活必需品株は下げた。

・フランクフルト株式相場は4日続伸。アジア株式相場が総じて上昇した影響を受けて買いが強まり、史上最高値を更新した。個別では、ハイデルベルグ・マテリアルズ(3.21%高)やドイツ銀行(2.78%高)が買われた半面、メルセデス(2.53%安)やザルトリウス(2.33%安)が安かった。

・欧州債券相場は下落。


(越後)
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