ニューヨーク外国為替市場概況・5日 ユーロドル、3日続伸

 5日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3日続伸。終値は1.0586ドルと前営業日NY終値(1.0511ドル)と比べて0.0075ドル程度のユーロ高水準だった。内閣不信任案可決を受けてバルニエ仏首相が辞任したが、極右・国民連合(RN)を実質的に率いるルペン氏が「今後数週間で2025年度の予算を可決できる」との見解を示すと、仏政局を巡る懸念が後退し仏国債のリスクプレミアムが低下。独長期金利が上昇したことも相まって一時1.0589ドルと本日高値を付けた。11月29日高値の1.0597ドルが目先のレジスタンスとして意識されると1.0551ドル付近まで伸び悩む場面も見られたが、米10年債利回りが低下に転じたこともあり下値は堅かった。

 ドル円は反落。終値は150.10円と前営業日NY終値(150.59円)と比べて49銭程度のドル安水準だった。米10年債利回りが4.22%台まで上昇したことも支えに150.70円前後まで値を上げたが、東京市場で付けた高値150.78円には届かなかった。その後は米金利の一転低下に伴って徐々に上値を切り下げる動きに。「米カリフォルニア州北部でマグニチュード7の地震が発生、津波の可能性もあり」との報道が伝わったことも売り材料視され150円を割り込む場面も見られた。市場では足元で発表された米経済指標が弱いため、「11月米雇用統計に対する警戒感が高まっている」との指摘があった。

 ユーロ円は3日続伸。終値は158.91円と前営業日NY終値(158.30円)と比べて61銭程度のユーロ高水準だった。仏政局を巡る不透明感がいったん落ち着いたとの見方からユーロ高が進行。一時159.39円まで買い上げられた。その後はドル円が下げた影響などから158.49円近辺まで伸び悩んだが下値は限られた。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:149.66円 - 150.78円
ユーロドル:1.0508ドル - 1.0589ドル
ユーロ円:157.56円 - 159.39円


(越後)
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