ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、売り優勢

 6日のニューヨーク外国為替市場でドル円は売り優勢。24時時点では149.66円と22時時点(150.40円)と比べて74銭程度のドル安水準だった。11月米雇用統計で非農業部門雇用者数は+22.7万人と予想の+20.0万人を上回ったほか、11月米平均時給も予想より強いなど概ね良好な内容だったが、発表後はドル売りで反応。シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」で、12月の利下げ確率が一時91%まで急上昇したため、市場では「利下げ予想を覆すほどの内容ではなかった」との見方から一時149.37円まで売り込まれた。
 もっとも、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事が「インフレのリスクは依然として顕著」などと述べると売りは一服。12月米ミシガン大学消費者態度指数・速報値が予想より良かったことも支えとなり149.85円付近まで持ち直した。

 ユーロドルは上値が重い。24時時点では1.0577ドルと22時時点(1.0581ドル)と比べて0.0004ドル程度のユーロ安水準だった。米雇用統計の結果後はドル売りが進み、11月29日高値の1.0597ドルを上抜けると目先のストップロスを巻き込みながら1.0630ドルまで買い上げられた。ただ、1.06ドル台での滞空時間は短く失速。ベラルーシのルカシェンコ大統領から新たな中距離弾道ミサイルシステム提供を要求されたことに対して、プーチン露大統領が「配備は可能」と発言し地政学リスクが高まると1.0560ドル台まで一転下落した。24時過ぎには1.0556ドルまで下値を広げている。

 ユーロ円は急失速。24時時点では158.29円と22時時点(159.15円)と比べて86銭程度のユーロ安水準だった。ユーロドルの上昇につれて159.58円まで値を上げたが、その後はドル円の下落やユーロドルの失速を受けて158.10円まで反落している。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:149.37円 - 150.70円
ユーロドル:1.0556ドル - 1.0630ドル
ユーロ円:158.10円 - 159.58円


(越後)
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