東京外国為替市場概況・17時 ユーロ円、軟調

 11日午後の東京外国為替市場でユーロ円は軟調。17時時点では159.10円と15時時点(159.70円)と比べて60銭程度のユーロ安水準だった。一部通信社が関係筋の話として報じた「トランプ関税をにらみ、中国当局は人民元安の容認を検討している」を受け、オフショア人民元(CNH)が急落。つれてユーロや豪ドルにも売りが入った。CNH円は20.93円付近から20.80円まで下落し、ユーロ円も昨日安値159.38円を下抜けると158.90円まで下げ幅を広げた。豪ドル円が96.12円まで売り込まれる場面があった。

 ユーロドルは売り優勢。17時時点では1.0490ドルと15時時点(1.0524ドル)と比べて0.0034ドル程度のユーロ安水準だった。中国当局が人民元安容認を検討する可能性が報じられると、対ドルでも軟調となったCNHの動きに影響された。昨日安値1.0499ドルを割り込み、1.0488ドルまで日通し安値を更新している。
 また豪ドル/ドルが2023年11月以来の安値となる0.6341ドルまで売られた。ドルCNHが7.25CNH付近から7.2921CNHまでドル高CNH安が進行した。

 ドル円は下げ渋り。17時時点では151.66円と15時時点(151.75円)と比べて9銭程度のドル安水準だった。人民元関連の報道でクロス円が全般に軟調になると、151.70円台から151.43円付近までドル安円高に傾いた。ただ本日安値151.42円の手前で支えられ、その後はドルがユーロや豪ドルなどで強含んだ影響を受けて151.60円台でじり高となった。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:151.42円 - 151.96円
ユーロドル:1.0488ドル - 1.0539ドル
ユーロ円:158.90円 - 160.00円


(小針)
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