欧州外国為替市場概況・20時 ドル円、買い優勢

訂正:ドル円概況、"152.79円までドル高円安が進行した。"に訂正しました。

 11日の欧州外国為替市場でドル円は買いが優勢。20時時点では152.59円と17時時点(151.66円)と比べて93銭程度のドル高水準だった。一部通信社による来週の日銀会合に向けた観測報道で、まずは下値を試す展開に。関係者の話として「一部政策委員は12月会合で利上げ提案あれば反対しない見通し」などが伝わり、追加利上げ示唆と受けとめられた。それまでの安値151.42円を下抜けると、151.02円までドル売り円買いが急速に進んだ。
 しかしながらその後すぐ、「日銀は今月利上げ見送りでも物価加速リスクは大きくないと認識」が強調され、また「円安の物価押し上げリスクは相対的に薄れていると判断」との見方も報じられた。次回会合は政策維持の可能性が高まったとの見方から、一転し円売りが強まることに。昨日高値152.18円を超えると、152.79円までドル高円安が進行した。

 ユーロ円も下値拡大後に大きく切り返した。20時時点では160.14円と17時時点(159.10円)と比べて1円4銭程度のユーロ高水準だった。日銀会合の観測報道に対する最初の反応は158.67円までユーロ売り円買い。ドル円同様に直ぐに切り返すと、160円台に乗せて160.39円と約2週間ぶりのユーロ高円安を記録した。
 またポンド円も、192.55円まで下落後に194.50円まで大きく買い戻された。

 ユーロドルは戻り鈍い。20時時点では1.0495ドルと17時時点(1.0490ドル)と比べて0.0005ドル程度のユーロ高水準だった。1.05ドル台での戻しも1.0513ドル付近までだった。ドル円でドル高基調が強まった影響を受け、再びユーロ売りドル買いに振れて1.0487ドルまで下押した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:151.02円 - 152.79円
ユーロドル:1.0487ドル - 1.0539ドル
ユーロ円:158.67円 - 160.39円


(小針)
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